よみうり第5回女性ヒューマンドキュメンタリー大賞優秀賞受賞作品のドラマ化。五島列島波留島や日の島を舞台に描く。主人公西原薫(古手川祐子)は長崎県五島列島波留島日ノ浦中学校の特殊学級教師。薫は、まだ教師になって3年、25歳。始業式の日、子どもたちと顔を合わせたらぼう然としてしまう。障害を持つ上に、貧しい環境の中で育った男子三人、女子四人の子どもたちは、それぞれ違った意味で手に負えなかった。極端な劣等感、無気力、反発…。薫は夏休みに入る直前、食欲を失い、声が出なくなった…これが「特殊学級症候群」だったのである。そんな薫が子どもたちと心通わせるまでを描く。柴田亮子さん(当時47歳)が実妹の石原恭子先生の体験を綴った作品のドラマ化。
大手電機メーカーM社のエンジニアが殺害された。被害者はライバル企業O社からの引抜を受け、転職の決意を固めたばかりであり、殺害された理由もそこにあるのではないかと見られた。
同じ頃、神代に外資系ヘッドハンティング企業の女が強引に接触。将来の日本支社長として破格の条件で引き抜こうとするが、神代は「私は根っからの警察人間ですから」と一蹴する。会社に戻った女を待っていたのは叶と吉野。O社の依頼を受けて、被害者の引抜を画策していたのは、この女だった。事情を聞く叶たちだが、女は守秘義務を盾に証言を拒む。
M社では、被害者は上司の説得で転職を思い止まったと主張。一方、O社では「転職は決まったも同然だった。機密漏洩を恐れたM社の仕業に違いない」と憤慨する。食い違う両社の主張は、どちらが正しいのか?また、「私は何も知らない」と口をつぐむ被害者の妻の態度にも不審なものが...