マキノ雅弘監督が東映で撮った「日本大侠客」(66)を、自ら大映でリメイクした痛快娯楽アクション。北九州にこの男ありと謳われた一代の蛮勇磯吉(勝)が、若松の町を守るため悪徳やくざに立ち向かっていく。、実在の主人公を、前作の鶴田浩二とはタイプの異なる勝新太郎が、血の気は多いが情には厚い好人物として愛嬌たっぷりに快演している。明治時代の中期、朝鮮から北九州の若松に久々に戻った磯吉(勝)は、利権拡張を目論むヤクザの野望を打ち砕こうと奮闘する。
マキノ雅弘監督と中村錦之助のコンビによる“若き日の次郎長”シリーズ第1弾。マキノ雅弘、笠原和夫、小野竜之助の三人の共同脚本による娯楽時代劇。清水港は米飢饉で、米問屋坂田屋の養子長五郎は昼間からバクチに明けくれていた。しかし、ふとしたことから親と娘の情愛に心をうたれた彼は、難民たちに禁制の米を売る決心をするが…。