『必殺シリーズ10周年記念スペシャル 仕事人大集合』(ひっさつシリーズ10しゅうねんきねんスペシャル しごとにんだいしゅうごう)は、1982年10月1日の金曜日21:05 - 23:18に、朝日放送と松竹(京都映画撮影所、現松竹撮影所)が共同製作テレビ朝日系列で放送された時代劇。主演は藤田まこと。必殺シリーズ開始10周年を記念しての長時間スペシャル第2弾である。
スタッフ
制作 - 山内久司(朝日放送)
プロデューサー - 仲川利久(朝日放送)、櫻井洋三(松竹)
脚本 - 野上龍雄、高山由紀子
音楽 - 平尾昌晃
監督 - 工藤栄一
撮影 - 石原興
照明 - 中島利男
美術 - 倉橋利韶
編集 - 園井弘一
殺陣 - 楠本栄一
特技 - 宍戸大全
題字 - 糸見渓南
制作協力 - 京都映画撮影所(現松竹撮影所)
制作 - 朝日放送、松竹
主題...
放送期間 1979年5月18日 - 1981年1月30日必殺シリーズの第15作、必殺仕事人シリーズの第1作、中村主水シリーズの7作目である。
放送期間 1979年5月18日 - 1981年1月30日
概要
中村主水を主役に、従来の主水シリーズでは登場しなかった元締の鹿蔵役に歌舞伎界の大御所である中村鴈治郎、妻子持ちの剣豪畷左門役に伊吹吾郎、血気盛んな飾り職人の秀役に三田村邦彦をキャスティング。平尾昌晃が久々に劇伴音楽の担当に復帰した。
序盤はキャストの頻繁な入れ替わりが発生しており、鹿蔵役の中村鴈治郎が体調不良を理由に降板。おとわ役に山田五十鈴を迎え、掟に厳しい元締の下で動く仕事人たちの緊張感に満ちたドラマを描くも、第21話で降板している。
半吉役の山田隆夫も本作品の放映延長に伴い、第26話を最後に降板。第27話と第28話は仕事の請負から、半吉がそ...
大阪の焼けのこりの一画に、いつからか上方落語や漫才の芸人たちが集った。「芸人村」と土地の人は呼んだ。長屋の二階の一室に、お千は父の半丸と暮している。父は元漫才師で、今はボテ人形造りに凝っていた。酒と女には目がない。お千はそんな父を針仕事で養っている。底抜けのお人好しである。バンドマンと一度結婚したが、死に別れた。半丸のはからいで、お千は扮装踊りの米太郎と見合いした。その頃、長屋に宗二という男が帰ってきた。彼は半丸の元の弟子で、お千の初恋の人だった。彼は商売を始めるつもりという。彼の店へお千が会いに行くと、店に女がいた。家内だといった。お千はたまらず、駈け去った。女はお妙という置引き専門の強者で、警察の目をごまかすため、強引に入りこんで一芝居していたのだ。宗二も共犯に間違われて警察へ引っぱられた。その間に、何も知らぬお千は米太郎と結婚式を挙げた。今さら...
手さぐりで知った恋のときめき!
だまされても捨てられても、いじらしい女が燃える!
かぐわしいエロチシズムを強烈に謳いあげる文芸大作!
鶴子は十六の秋、人よりおそい初経を迎えた。
しかし、そんなよろこびもつかの間、鶴子はふとした病気から突然目が見えなくなり、視力を失ってしまった……。
一時は悲しみと絶望で気が狂わんばかりの鶴子だったが、思い直して東京四谷荒木町のマッサージ療院へ住みこんで修業をした。
そして今では何人かの馴染客もでき、忙しい毎日を送るようになっていた。
そんなある夜、鶴子は療治に出かける途中、石段につまずいた。
そのとき後からやさしく鶴子を抱きとめてくれた男がいた。
その男は木越という実業家であった。
その後木越は、鶴子を名指しで足繁く療治に通ってきた。
鶴子はそんな木越をいつしか忘れられなくなっていった……。
監督:島 耕二 原作:舟...
「弘電社」の新米企画部員、加納周治は大事なスポンサー日の丸電機の番組を商売仇の「有報堂」にとられっぱなしの現状を打開する命令をうけた。先輩のディレクター小坂に相談したが、あきらめた方がよいと言われ、その夜のみに行ったナイトクラブで、いばりくさって弘電社の悪口をいう日の丸電機の宣伝課長後藤を殴り倒してしまった。偶然電車の中で知り合った喫茶ガール中根由美子は、日を追って周治に好意を抱くが、その由美子に後藤が熱心なのを利用し、由美子の従兄として、後藤の前にもう一度現われるが、由美子を強引に旅館にひっぱりこもうとした後藤を、周治はもう一度殴り倒してしまった。周治の父源次郎は、一見重役タイプだが、大阪で事業に失敗。東京へ出て古い仲間の久太郎、君江夫婦の家に転がりこみ、一緒にチンドン屋をやっているが、久太郎、君江の子供由美子が息子周治の恋人と知って仰天した。周治...
新橋の烏森にあるテーラー直江は親爺の鶴吉が頑固で昔気質なためにちっともはやらない。生地屋から借金の取り立てがうるさく、不動産屋かバーか飲み屋にしようと狙っている。見かねた娘のまり子は店を改造しておにぎり屋を始めた。この美人でチャキチャキのまり子をめぐって三人の男性がいる。一人は白井五郎、まり子とは幼馴染で新宿の劇場で演出をしている青年だが、まり子はどうやらこの五郎に気がありそう。しかし五郎はまり子に対しては兄妹愛しか持っていそうもない。あまり親しすぎて、好きだの惚れたのという感情はもてないのだ。村田幸吉は、以前鶴吉に馘にされた弟子だが、今は職人を二十人も使って既製品メーカーとしてうけに入っている。まり子が大好きで、おにぎり屋の資金をまり子に提供したのもこの幸吉である。最後の一人は、近所に住むあんちゃんで三平、パチンコ、麻雀にうつつを抜かして毎日ブラブ...
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今東光の原作を、『江戸っ子繁昌記』の成澤昌茂が脚色、『女ばかりの夜』の田中絹代が監督した時代劇ロマンス。天正15年、豊臣秀吉の茶頭千利休の娘吟は、6年間一筋に慕い続けてきたキリシタン大名高山右近をむかえて喜びにもえた。しかし、妻のある右近は、キリシタンの教えを破ってまで、吟の思いを受け入れることは出来なかった。折も折、父利休は石田三成から吟の縁談を持ち帰った。相手は、太閤茶湯七人衆の1人、廻船問屋万代屋宗安である。気の進まぬ吟は、必死の思いで右近にその思慕を打ちあけたが、右近は苦しい思いで万代屋へ嫁ぐよう吟にすすめるのだった。2年後、万代屋へ嫁いだ吟は、いまだ右近への思慕をたちきれず、そんな吟にあきたらぬ宗安は、放蕩三昧の生活だった。ある日、宗安が招いた茶会の席上、吟は右近に会った。