大和皮革の技師松井と小山の二人が、突然行方不明になった。二人は残業をして、一緒に酒を飲んだ形跡があった。集金に来た寿司屋の話によると、夜9時頃に二人が大声で口論していたという。現場からは僅かながら血液反応が認められ、殺人が起こったらしい。捜査一課は先ず二人の身許から洗いにかかった。松井は専門学校卒で、最近妻と別れた淋しさをアルサロの女給すみこに向けていたらしい。そのすみこをめぐり小山と衝突した事もある。さらに小山は、大学卒で会社からイタリア留学をさせてもらうなど優遇され、松井の妬みを受けていた事も事実だ。また夜10時頃、駅で松井らしい姿を見たという目撃者も現れた。松井は守衛がプロレスの実況に夢中になっている隙に凶行を演じ、会社を抜け出したものと思われるが、帰宅していないところをみると、何処かに潜んでいるのか…。それにしても小山の死体が現れないのは...
脚の怪我でバレリーナになる夢を絶たれ、かつて鉱山の町として栄えた秋田県小坂町に帰郷した幸子。しかし、故郷の人々は東京帰りの彼女を必ずしも温かく迎えてはくれなかった。 父とは衝突が絶えず、昔の友だちとも溝ができていた。町には若者たちで結成された「KOSAKA DOWN-TOWN BAND」というバンドがあった。県大会を控え、練習に余念がないメンバー。だが、そのひとり豊は新しい農業事業投資への失敗から多額の借金を抱え、練習どころではなかった。そんな彼を、幸子は救う。彼女が借金返済の肩代わりをしてくれたおかげで、豊は高利貸しに土地を奪われずにすんだ。そしてその一件以来、徐々にだが幸子と昔の仲間たちのわだかまりも溶けていくのであった。ある日、町の老人千代子が50年前の鉱山の落盤事故で死んだ人たちの慰霊祭で演奏してほしい、とバンドに依頼してきた。ところが、...
『刑事の証明』(けいじのしょうめい)は、2008年から2015年までテレビ東京BSジャパン共同制作で放送された刑事ドラマシリーズ。全9回。原作は森村誠一。主演は村上弘明。
【原作】森村誠一「人間の天敵」
【主題歌】BoA「FLY」
広瀬和宏(警視庁捜査一課 三係班長 警部) 村上弘明
那須恵一(警視庁捜査一課 管理官 警視) 加藤剛
情報屋椎名凌の刺殺体が発見され、捜査一課三係の広瀬和宏(村上弘明)は椎名の顧客佐田与志之(加藤虎ノ介)を任意で取り調べる。十分な動機もあり事件解決かと思われたが、犯人と佐田のDNAは一致しなかった。納得できない広瀬は科捜研に向かうが、若槻所長(小木茂光)から「怒鳴り込むのはルール違反だ」と一蹴される。それでも佐田が犯人だと信じる広瀬は単独で佐田を追うが、やがて若槻と佐田の意外な接点に気づく。...
『刑事の証明』(けいじのしょうめい)は、2008年から2015年までテレビ東京BSジャパン共同制作で放送された刑事ドラマシリーズ。全9回。原作は森村誠一。主演は村上弘明。
原作 森村誠一「ガラスの密室」(講談社文庫刊)
広瀬和宏(警視庁捜査一課 三係班長 警部) 村上弘明
那須恵一(警視庁捜査一課 管理官 警視) 加藤剛
2010年冬季 フジテレビ 日剧SP
タキシード姿の西幸一(村上弘明)とウェディングドレスの岩渕佳子(若井なおみ)。花嫁の佳子は障害のある脚に合わせた靴をはいている。花婿の西は両親を事故で亡くし、働きながら高校、大学を卒業し、エネルギー開発機構の東南アジアで現地採用され、現在は開発部のホープだ。
式場では佳子の姉の双葉(とよた真帆)のスピーチが続いている。双葉の西幸一に対するコメントは辛口で、会場は拍手と笑いに包まれている。
宴会ロビーに巨大なウェディングケーキが運ばれてくる。ケーキはビルディングの形で、その窓のひとつに赤いバラが一輪飾ってある。開発機構のビルを模しているが、バラの指してある窓はカラフトパイプラインの汚職がらみで契約課長が飛び降り自殺した窓を暗示しているようだ。
式が進む中、警察が開発機構の契約課課長の和田一平(本田博太郎)を、東南ア...