筋肉が萎縮してしまうハンチントン舞踏病という難病に冒された少女が病と闘い、死に直面しながらもけなげに生きようとする日々をつづった感動作。この難病に冒され、21才で亡くなった実在の少女の詩集「父ちゃんのポーが聞える」をもとに映画化された。小林桂樹扮する機関士の父親が鳴らす愛の汽笛が心を打つ。
朝日奈耀子(眞野あずさ)のもとに、有名シェフ戸川進次(河相我聞)を殺害した容疑でグルメリポーター岡崎梨緒(中島ひろ子)が送致されてくる。
梨緒は半年ほど前、テレビで進次の料理をまずいと酷評。結果、店の客足が激減し、進次が店を辞める事態になった。
その恨みから、進次にナイフで襲われたという梨緒は取り調べで、揉みあう間に倒れてきた鉄パイプの下敷きとなって死んだ進次は、あくまでも事故死で自身に殺意はなかったと主張する。
梨緒の処分を保留にした耀子は…
料理研究家の奥村美輪子(舟木幸)が自宅で殺された。警視庁鑑識課の南原幹司(中村雅俊)と新人刑事の小山内春佳(星野真里)が現場に急行した。犯人は犯行後一度外へ出たあと、再び屋内に戻っている。被害者の携帯電話は指紋がふき取られ、手がかりとして残っているのは犯人のものとみられる足跡、家の中の指紋と美輪子の着衣についた土砂だけ。しかし、料理研究家にしては冷蔵庫の中が乱雑なのが南原には引っかかっていた。
第一発見者の夫幸宏(飯田基祐)と被害者の夫婦仲もよかったらしく、他人から恨まれるというトラブルの心当たりはないという。幸宏は事件があった晩、京都に主張中で留守。一人娘の梨花(落丸紗矢)もたまたま友人宅に泊まっており、現場にはいなかった。美輪子は新進の料理研究家で、出版社から本も出す予定だった。編集担当の高野詩織(高橋かおり)も特に変わったことはなかったと振り...
千草は十七歳。ひかりサーカスのマスコット的存在。しかし千草にとっては、このことが不満である。「もう大人である」という気持と、洋三を密かに恋しているからだ。洋三は、そんな千草の気持を知らずに、いつまでも千草を子供あつかい。千草は胸の傷みを空想にたくし、日記を書き、子ぞうのキャビィに聞かせるのである。「×月×日、洋三さんと京都で逢いました。許されない恋、人目をしのぶ恋だから……」。現実生活のなかでも千草は洋三の指導で空中ぶらんこの訓練をはじめた。しかし洋三への思いがあまって転落、入院するはめになってしまった。サーカスは千草ぬきで開幕。退院した千草は思いっきり大人っぽいかっこうで街を歩き、そんな千草に声をかけたのが修であった。ところが洋三は千草には見むきもしない。実は洋三には久子という恋人がいたのである。ある日、千草はサーカスのテントにもぐりこもうとする男...
大手家電メーカーを定年退職した武曾勤65歳(松平健)。43年間、家庭を顧みないで働き続けた企業戦士。これからは家庭で悠々自適の隠居生活を送るつもりだった。…が、現実は甘くなかった…。妻の幸子(浅田美代子)は習い事や友人とのつきあいで、毎日忙しく充実した日々を過ごしている。勤は「ヒマなんだから何かすれば?」と幸子に上から目線で言われてしまう。離婚した娘の都(真飛聖)が小1になった孫娘友理奈を連れて実家に戻ってきてからは、友理奈の面倒をみるのは勤の役目となった。大企業の課長として激務の毎日を送る都は、小学校の初保護者会で、誰もが敬遠するPTA役員、しかも多忙極まる「副会長」のくじを引いてしまう。
渡瀬恒彦主演「十津川警部」シリーズ第27弾。広大な九州を舞台に、十津川警部が殺人事件の謎に挑む。福岡鹿児島を約4時間で結ぶ特急つばめにミステリーを解くカギが隠されていた…。十津川のかつての恋人香川美子役で名取裕子がゲスト出演。美子も事件の謎に大きく関わってくる。
【ストーリー】
東京新宿で中国人密航の手配師黄小元(菊原祐太朗)が刺殺された。十津川警部(渡瀬恒彦)は、実行犯が肩に竜の刺青をした“竜の爪”と呼ばれる青年であることをつかんだ。そして、その竜の爪が8年前に中国人からリンチを受けていた少年、馬泰明(マァタイメイ比留間由哲)だったことを思い出す。一方、鹿児島県の指宿では、公務員の石田とその愛人黄レイラの溺死体が発見される。石田はレイラに公金を貢いでいたことが発覚して逃走中だった。その後、レイラが新宿で殺された黄の妹であることが判明し、...
第1話 「同居話」(1994年4月14日)25.3%
第2話 「姑の家事放棄宣言」(1994年4月21日)22.3%
第3話 「ストレス」(1994年4月28日)
第4話 「姑の家出」(1994年5月5日)
第5話 「SM戦争」(1994年5月12日)18.4%
第6話 「おもらし」(1994年5月19日)20.3%
第7話 「お墓同居」(1994年5月26日)
第8話 「世界で一番悲しい日」(1994年6月2日)
第9話 「襟華離婚」(1994年6月9日)
第10話 「さよならお爺ちゃん」(1994年6月16日)
第11話 「珠子の出産拒否宣言」(1994年6月23日)
第12話 「妊娠三姉妹大ゲンカ」(1994年6月30日)23.1%
最終話 「さよなら健ちゃん」(1994年7月7日)27.6%
両シリーズ共通しているのは、東京の下町のちゃんこ料理店が主な舞台の一つとなっているところ(店名は、第1シリーズでは『花車』、第2シリーズでは『潮』)。第1シリーズは、鉄工所を経営していた夏村常人が、親会社の倒産によって鉄工所も失った後、大山つるとの再婚話が持ち上がるところから始まる。娘の夏村英子の恋人である池原淳也と池原家夏村家両家の絡みと、つると英子の絆がやがて強く結ばれていくその過程などを描いた。
第1シリーズで描かれた結婚のテーマから変わって、第2シリーズでは離婚騒動をテーマとして描かれた。森光子と千秋実の夫婦役は引き続き登場したが、役柄、設定などは一変。20数年生活を共にしてきた夫妻が、銀婚式記念の旅行が夫金太郎のすっぽかしによって無くなり、このことなどがきっかけで夫婦別居状態になるところから始まった。この騒動と、若者たちの恋愛と結婚など...