実録的任侠アクションをドラマチックに描いた作品。脚本、監督は共に「博徒斬り込み隊」の佐藤純彌。撮影も同作の飯村雅彦がそれぞれ担当。
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◇ストーリー ※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。
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加納信之は東京オリンピックの射撃選手として強化練習に参加していた頃、ほんのささいな事から愚連隊ともめごとを起し誤って刺し殺してしまった。それから数年の刑務所生活、出所した加納に声をかけたのが菊栄会の水森だった。「俺たちの世...
目黒競馬場近くの祐天寺山形厩舎に日本ダービー開催の知らせがもたらさせたのは昭和7年初頭。山形正吉はダービーまでの息災を祈った。自己に厳しい正吉は妻や子供、騎手や馬手、山形厩舎に所属する人間全員に対しても厳格であった。ダービーに優勝する事は馬を見る眼、馬を育てる腕が日本一と証明する事である。騎手になった正吉にとって馬こそ人生のすべてであった。昭和7年4月24日、第1回日本ダービーは正吉の騎乗する馬は2着。同じく悔し涙にくれ関西競馬界の展望を担っていた加藤直吉を知る。後に、ふたりは最も仲の良い友人であり喧嘩友達であり競争相手となった。第3回ダービーは新装なった東京競馬場で行われたが正吉は肺炎の為は病床にあり、若い騎手の成長ぶりをみて調教で生き抜こうと決心する。太平洋戦争が終わり競馬が開催された。正吉は直吉から託されたタチカゼの調教に熱中していた。第16回...
北条秀司の同名小説より「王将(1962)」の伊藤大輔が脚色、「陸軍残虐物語」の佐藤純彌が監督した人情もの。撮影は「恐喝(1963)」の坪井誠。
ストーリー ※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
関西の生んだ名棋士坂田三吉は、終生のライバル関村八段との対局に見事勝利をおさめ、名人位に迫った。だが東京将棋連盟は、関村八段を十三世名人位に推した。それを不満とする関西将棋界は坂田三吉を関西名人第一世とした。この喜びを見る間もなく小春は君子ら二児を残して他界した。時代は昭和と代り、坂田の力将棋も時勢に抗しきれず、関東の近代将棋の前に、影をひそめていった。東京将棋連盟は新たに日本将棋連盟を設立、関西側棋士も合流した。四天王寺にある坂田のもとには、万年初段と異名を取る森川ひとりだけがとどまったのだ。坂田の再起にやっきとなる宮田の説得は、名人位...
大ヒット作『金融腐食列島「呪縛」』の続編として製作されたBSデジタルハイビジョンドラマ。銀行が統合や合併などの生き残り策に奔走する不況下での、健全な経営を模索していく中堅銀行員達の姿を描く。監督は『新幹線大爆破』『敦煌』の佐藤純彌。村上弘明、伊武雅刀ら実力派キャストがサラリーマンの悲哀と情熱を好演。
舞台は前々作と同じ協立銀行、1999年。かの竹中治夫は、営業本部プロジェクト推進室で「住管機構」対策に能っていた。住管機構、正式名住宅金融債権管理機構は、住宅金融専門会社(住専)の相次ぐ破綻の受皿として設立され、その負債について母体行の責任を追及していた。竹中は特命班の長として、責任追及を恐れる頭取から住管機構との対決を迫られる。しかし協立銀行では内部が頭取派相談役派の2つの派閥に分かれ争っていた。個人的な事情から住管工作の阻止を目論む相談役派の...
「日本暴力団組長」の続編だがストーリーは別。
自分を美しく演出するために徹底的に研鑽を続けた大スターといえば長谷川一夫だが、同様にカメラワークや演出にまで「こだわった」のが鶴田浩二。
やくざ映画における役者の死に様は見せ場中の見せ場である。にもかかわらず介添えに来ただけの自分のアップを抜かせた男。それがスター俳優の執念だというのなら見上げたポリシーであると言えよう。
京都の暴力団の組長志村喬が大阪の新興勢力のボス水島道太郎に賭場で刺殺される。志村の組の若衆が水島暗殺に失敗。あわや抗争事件に発展しかかかるところを京都の大親分菅井一郎が仲介の労を取る。水島の組に人質として志村の組の幹部中丸忠雄を差し出し、代貸鶴田浩二は二代目組長として志村喬の跡目を継ぐ。
水島の組が京都進出をはかり、鶴田の縄張りに金融事務所を開設。ぼったくりバーで隣シマの組長...
“実録安藤組”シリーズ三作目。勢力を増した安藤組が起こした組最大の襲撃事件と安藤昇の34日間の逃亡を描く。脚本は「やくざと抗争 実録安藤組」の石松愛弘、監督も同作の佐藤純彌、撮影も同作の仲沢半次郎がそれぞれ担当。
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◇ストーリー ※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。
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昭和33年。昭和27年に結成された安藤組は、安藤興業と名を新め、興行関係と賭博を中心に手広く商売をしていた。ある日、丸栄商事社長先山が中江...