多摩川堤で十代の娘が殺されていたことから警視庁捜査陣が出動する。殺されたのは松本みどりという女子高校生だった。現場の手がかりは、かなり大きなラバーソールの靴跡。交友関係から捜査線上に浮かんできたのは、みどりのボーイフレンドで木元という名の大学拳闘部員と宮崎という名の浪人生だった。宮崎には親友原田のアリバイがあったが、靴底から割り出した身長180センチは宮崎にぴったりだった。宮崎は遂に白状した。彼はみどりの姉久美子と肉体関係があった。妊娠に気づいた久美子はみどりに黙ってくれと頼んだが、聞き入れられないため発作的に妹を殺したのだった。勿論、原田のアリバイは偽証だった。しかも、久美子は想像妊娠であった。自殺した久美子の死体を囲んで7人の刑事たちは言いようの無い感慨にとらわれるのだった。
2年前に起こった婦女殺人事件はホシのあがらぬまま迷宮入りとなっていたが、最近その犯人だと自白する男が現れた。色めきたった七人の刑事だったが、ガイ者の手がかりである下着、頭頂部の傷には全く心あたりがないという。新しいヤマのように本腰を入れた刑事たちの執拗な操作が始まった。
手がかりにガイ者の同僚の美容師やガイ者から奪った指輪が浮かんだ。指輪を追う刑事は現在の持ち主を探し出し、ガイ者の故郷秋田県まで飛んだ。単なる自白だけでは罰することができないのだ…。
間もなく十七歳になろうとしている少女と一歳年下の少年がいた。二人は幼い頃から仲良しだった。少女の尻には大きな痣があり、少年は生まれながらに声が出なかったからだ。ある日、二人は海岸で砂に埋もれた古い小舟を掘り出す。二人は舟を修理して沖の小島に乗り出した。小島の海岸をはしゃぎ回る二人。すると舟も小犬のように波打ち際を追ってくる。村に帰ろうとする二人は小舟に乗ると、すごい勢いで、思いもかけぬ方向へひとりでに進み出した。小舟は大きく開いた大洞窟の中へ突入。二人はその穴が千年前のタイムトンネルであることに気がつかない。二人は五歳ぐらいの少女の案内で立派な部屋に通された。突然、頭上から五色の薄布が舞い下りてきて、二人は埋もれてしまう。正面の襖が開き十二単の女性が現われる。やがて、五色の布の下から現れてきたのは気を失った二人の姿。しかし、先程まで着ていたものは消え...
円谷プロ制作の『ウルトラマン』の後番組として、東映が挑んだもうひとつの「ウルトラ」シリーズ(当時は「ウルトラ」シリーズ第三弾だったが、現在ではシリーズには数えない)。国産TV初の本格宇宙冒険特撮ドラマと言える。エドモンドハミルトンのSF「キャプテンフューチャー」シリーズに材をとり、生身のヒーローであるキャプテンウルトラ、相棒のキケロ星人ジョー(無名時代の小林念侍が演じたが惜しくも1クールで降板、代わってアカネ隊員がトリオを組む)、ロボットハックという3人のキャラクターを前面に押し出した。21世紀後半の宇宙開拓時代を舞台に、前半はライバルであるバンデル星人との攻防が描かれ、後半ではバラエティあふれる大怪獣宇宙人が暴れ回ることとなる。SFというよりも活劇性の強い作品で、キャスティングやキャラクタ描写に東映の一方のカラーであるヤクザ路線の雰囲気があり...
『キイハンター』 (KEYHUNTER ) は、日本のテレビドラマ。
国際犯罪者の天国スパイの甘い猟場ともいわれる大都会東京に架空の国際警察特別室を設定して、室長の村岡だけが知っている6人の冒険者キイハンターが平和をおびやかす組織陰謀悪と戦う活躍を描き、どんでん返しを含むストーリーや絶妙のチームワークと、千葉真一のアクションスタントで大ヒットした東映アクションドラマの代表作である。制作はTBS東映。
1968年4月6日から1973年4月7日の毎週土曜日21:00 - 21:56に放送され、全262話で最盛期には視聴率30%を越えていた。
レギュラー出演者
キイハンター
黒木鉄也 - 丹波哲郎
元国際警察外事局諜報部員。国際警察特別室特殊スタッフという肩書きは村岡以外の国際警察員は誰も知らない[11]。村岡の元同僚だったが、人間味のない組織...