本作の主人公は、古い常識や偏見を持った“カタブツのおっさん”沖田誠。そんな価値観のせいで“かわいい”が好きな息子、腐女子ガチ勢の娘、男性アイドル推しの妻から嫌われている誠が、とあるゲイの青年との出会いをきっかけに、考え方をアップデートしていくさまが描かれる。
大きな赤い橋のかかる、その小さな町には、お化けが出ると噂のボロボロのアパートがあった。夏休みも近づくある日、高校生の楓と梓弓は、そのアパートの中で一人で暮らす少年を見つける。彼女らは少年を「モン」と名付け、誰にも見つからないように、こっそりと育て始める。そんなある日、その町の児童相談所職員須貝と出会う。須貝は、モンが幼児虐待の一種育児放棄の被害に遭っているかもしれないと語り始めた…。
ホームレスを殺害した娘から逃げる様に大阪の祖父の家に引っ越した岡田一家。大阪の祖父は人間そっくりのリアルドールと一緒に生活をしていた。『chain』『晴れた日には隣人と』に続く、加治屋彰人監督長編3作目。