東京の下町を舞台に、無学だが義理人情に厚い兄車寅次郎(渥美清)と、しっかりものの妹さくら(長山藍子)を軸に展開する人情コメディ。中学で家を飛び出し、20年近くも行方不明だった寅次郎が、妹さくらのもとにぶらりと舞い戻る。母は亡く、留守の間に父も他界していた。テキ屋が主人公というのが斬新だった。ラストは沖縄でハブに噛まれてあっさり死んでしまうものだったが放送後フジテレビに抗議の電話が殺到したため、映画化されることに。以降、映画のドル箱としてシリーズ化された。現在フジテレビには第1回目と最終回の2本だけが現存しているという。提供いすゞ自動車、日本石油、ニチバン。
江戸町奉行の大岡忠相(加藤剛)は、親友の医師榊原伊織(竹脇無我)、与力の神山左門(天知茂)、同心の村上源次郎(大坂志郎)、岡っ引きの辰三(高橋元太郎)らの協力をえて、鮮やかな人情裁きをみせる……。
視庁捜査一課係長警部の広瀬和宏(村上弘明)は、新宿中央署へ異動した矢先、所轄内で殺人事件が発生。顔を潰された山路敏夫(三浦英明)の遺体が発見される。悲惨な状態から、知人による怨恨または通り魔による犯行と推測。事件当日の目撃情報を探すなか、山路の元交際相手由佳(西本はるか)が遺体で発見される。彼女の自宅からは10年前の殺人事件の記事が発見された。広瀬は連続殺人事件と推測し、捜査に乗り出すが…。
封建社会の中で、誠実に生きようとした武士とその妻たちの悲劇を「鍵屋の辻」を題材に描く。岡山藩の若侍又五郎は、小姓源太夫と口論し、源太夫を殺して江戸へ逃げる。源太夫の兄数馬は敵討ちのため脱藩し、義兄の荒木又右衛門に助太刀を頼み又五郎を追う。だが14年前の因縁が絡み、藩や旗本を巻き込んでの修羅になる。
『刑事の証明』(けいじのしょうめい)は、2008年から2015年までテレビ東京BSジャパン共同制作で放送された刑事ドラマシリーズ。全9回。原作は森村誠一。主演は村上弘明。
【原作】森村誠一『捜査線上のアリア』
【主題歌】 華原 朋美「はじまりのうたが聴こえる」
広瀬和宏(警視庁捜査一課 三係班長 警部) 村上弘明
那須恵一(警視庁捜査一課 管理官 警視) 加藤剛
警視庁捜査一課の三係班長広瀬和宏(村上弘明)は、ある日の休日、管理官の那須恵一(加藤剛)の誘いでクラシックコンサートへ。愛妻家で情熱家のオーボエ奏者森島只仁(佐戸井けん太)と、私生活がベールに包まれた神秘的なピアニスト高林久恵(とよた真帆)の、待望の初共演だ。しかし2曲目の冒頭で突然、森島が苦しみ出す。広瀬らがステージに駆け寄るが、森島はそのまま絶命。オーボエ...