温泉旅館「久松」の女将薫(加藤貴子)は、従業員の慰労を兼ねて有名旅館に泊まり、そのもてなしを勉強しようと提案する。もちろん一同は大喜び。夫で支配人の健司(田中実)をはじめ仲居たちと一緒に、一流と名高い温泉旅館「月島」に泊まることに。
ところが、一行が「月島」に着いてみると、出迎えどころか旅館の中には人っ子一人見あたらない。館内を探し回って、ようやく大女将の美津子(加藤治子)の姿を見つけるが、なんと「月島」には美津子以外、誰もいない。驚く薫たちを前に、美津子は自分一人でも皆をもてなすと言うのだ。が、言っているそばから次々と他の宿泊客が到着し、美津子はたちまちてんてこ舞い。
そんな美津子の姿を見ているうちに薫のお節介心が疼きだす。慰労をいったん棚上げして美津子の手伝いをしようと提案。美津子は薫たちの厚意に感謝し、実は嫁で若女将の奈緒(純名りさ)と喧嘩に...
薫(加藤貴子)が女将を務めていた温泉旅館「久松」が経営不振で人手に渡り、その上、健司(田中実)とはケンカ別れ、従業員もみな職を失い、散り散りになってしまう。薫は就職先を求めて、仲居だった美晴(矢部美穂)と伸江(山下裕子)とともに、求人広告を出している旅館「御宿如月」へと向かう。その途中、薫は足元もおぼつかない酔っ払い(大沢樹生)に優しく声をかけてやるが、その男が何者であるかは知る由もなかった。「如月」を訪れると、そこにはなんと、さっき別れたばかりの健司が支配人として働いていた。薫たちは、女将の絹香(板谷由夏)に「如月」で働かせてほしいと頼み込む。ところが、絹香から採用を任された健司は、薫を除く4人を採用すると言うのだった…。
結婚を破棄され、傷心のまま銀行員を辞めた後、ひょんな事から老舗旅館「蔵原」の女将にされた薫(加藤貴子)が、幾多の危機を乗り越えてから1年。薫は支配人武藤(田中実)との結婚を目前にしていた。だが、婚姻届を出す直前、用紙を風で飛ばされて入籍しそびれてしまう。がっかりして「蔵原」に戻った2人は、美晴(矢部美穂)たちの祝福ムードに、事実を言い出せないままいつもの仕事に戻るのだった。そんな中、薫は武藤が海堂(神保悟志)と何やら内緒話をしているのを目撃する。しかもその内緒話には、あの仲居軍団も絡んでいる様子。いくら問い詰めてもはぐらかす武藤の態度に、薫は不満が募る。だが武藤は薫と教会で結婚式を挙げる計画を立てていたのだった。その事実を知った薫はすっかり機嫌を取り戻すが…。
俳優の山田孝之が、古典落語を原作原案とした3つの短編からなるオムニバス映画「らくごえいが」に出演することがわかった。「死神」が原作で、松井一生監督がメガホンをとる「ライフレート」に安田顕、本田翼とともに出演する。
原作原案となるのは、古典落語の「ねずみ」「死神」「猿後家」の3本。「ねずみ」が原作の「ビフォーアフター」には田島ゆみか、音尾琢真、斉木しげる、「猿後家」が原案の「猿後家はつらいよ」には加藤貴子、戸次重幸、「フルーツポンチ」の村上健志、西方凌が出演する。
また、ベテランから若手にいたるまでの著名な落語家へのインタビューも網羅。映画の案内人として、人気急上昇中の若手落語家桂三四郎の参加が決定しているほか、音楽は全編を通じてミュージシャンのHARCOが手がける。
同作は、クラウドファンディングサービス「ドリパス」で個人協賛を募集中。個人サ...