気は優しくて力持ちの青年、次郎長だが博奕好きなのがたまに傷だ。母が死んだ日、フィアンセのおみつと墓の前で二度と博奕をしないことを誓う。その夜、賭場に行った次郎長は、母の香典ばかりか、おみつまでもカタに賭けて負けてしまう。翌日、やくざに連れて行かれるおみつを呆然と見送る次郎長。そこへ、幼なじみの小政が現れ、これからはやくざの時代だと次郎長を誘う。銀蔵と久兵衛の出入りに参加した二人だが、周囲はヤル気がなく、気合十分の敵側の青年、鬼吉とともに牢にブチ込まれてしまう。牢にいた大五郎に、今のやくざは共存共栄を企り、喧嘩などやらないと聞く。牢から出た次郎長、小政、鬼吉は銀蔵の賭場を荒し、まんまと大金を手に入れた。やくざ稼業はチョロイもんだと、再会した大五郎を仲間に入れた四人は次郎長一家を名乗った。しかし、思ったほど世間は甘くなく、四人はほうほうのていで萬七親分の...
不倫調査員片山由美(池上季実子)の住む京都に姪麻知子(藤谷美紀)が遊びにきた。麻知子は祇園の街を散策中、高校の同級生小笠原菊子と偶然出会う。菊子は祇園の売れっ子芸者で菊千代として働いているという。その夜、麻知子は由美のマンションへ寄った帰り、人と会う約束があると、宿泊先のホテルへ帰らなかった。翌朝、菊千代の遺体が発見される。さらに別件で由美が追いかけていた不倫相手の女が麻知子だった事を知る。
血の気の多いイケイケヤクザ、仁(竹内力)と、東大出のインテリヤクザ、義郎(榊原利彦)とのコンビは二人で作った会社「神林通商」を本拠地にして、瞬く間に墨田川会の幹部に上りつめていった。そんな頃、墨田川会元理事の相同が刑務所より戻ってくる。変わり果てた組の様相と、それを手引きした仁と義郎のことを知り、激怒する。墨田川三代目、砂川会長に接触した相同は、仁と義郎のシマを自分のシノギにし、シャブの密売を始める。相同にシャブ漬けにされた女、由紀子(武田久美子)とひょんなきっかけで出会った仁は、かつての恋人の面影を見て一緒に暮らし始める。そして様々な相同の非道を知り、相同組と全面戦争に突入していく!