美術大学を卒業し、平穏な日常生活を送っていた陽介に、突然悲報が舞い込んで来た。親友の望月が癌で死んだのだ。鎌倉で学生時代の同期だった陽介、朱美、三上、一子、小沼の五人は、葬儀のため久しぶりに再会するが、それぞれの距離感を感じるのだった。葬儀も終り、また平穏な日々が続くが、四十九日の日、学生時代に撮った望月のVTRを見に再び鎌倉へ出向き、そのVTRに映った望月の声のないメッセージを見た陽介は、望月の部屋で真白なキャンバスを見つける。「TO YAYOI/MM」と裏にサインされたそのキャンバスをもらい受けた陽介は、時間がたつにつれ、そのキャンバスと声のないメッセージが気になり始める。キャンバスの裏に書かれた弥生に会い、望月のことを聞きに行った陽介は、弥生にキャンバスを見せると約束する。そして弥生に会っていくうちに陽介は、現在同棲している朱美から気持ちが離...
ディレクターズカンパニーによる制作で、1992年10月18日に放送された30分のドラマです。
見ているあいだじゅう、「ディレカンやなぁ~」とニヤニヤしてしまうこと、しきり。
ものすごく、ヘン。そして面白いです。
監督の君塚匠さんは、このあとピンク系のビデオ作品や、『おしまいの日』などを撮ってらっしゃいます。
ある稀少盤レコードの貸し借りをめぐって友人を殺してしまった女子大生、依子さん。
そのドーナッツ盤の魔力に取り憑かれた奇妙な音楽マニアたちに追い回されます。
依子さんは、こういう映画の中で、ホントに水を得た魚のように輝きますね!
たぶん、洞口依子さんの演じる役には、作り手も細かい人物設定などせず、カラッポにしてあるほうがいいのでしょうね。
ここでも、この女子大生が友達が少なくて性格が悪いということくらいしか、描かれていない。
この娘がたぶん抱えて...