大学生の矢崎省一(松田洋治)がアルバイトをしている、24時間営業のコンビニエンスストアに中年の男が訪ねて来た。客だとばかり思っていた省一の予想に反し、村田耕三(千葉真一)と名乗るその男は今日から働くことになっているアルバイトだと挨拶してくる。店長からは何も聞いていないし、そんなはずはないと反論する省一だったが、耕三は本部からの紹介状を持っていた。省一は渋々認めたものの、いきなりやって来た耕三のことを簡単に受け入れるつもりはない。そして店員の心得や店のルールなど、とても一度では覚えきれないようなことを矢継早にまくし立てた。省一は、働き盛りのいい年の男がやるような仕事ではないということを耕三に思い知らせたいのだった。そんなやり取りの最中、一人の美女が店に入って来る。すると、省一は一瞬のうちに表情を変え、視線はその女絹代(名取裕子)に釘づけになった。そ...
星野知(竹下景子)は仕事を通して知り合った倉成一馬(風間杜夫)と恋人同士だったが、ある出来事がきっかけとなり、一馬は、知の妹恵(樋口可南子)と結婚する。しかし恵は無排卵症で子供ができない体であった。恵はあきらめきれず、知に卵子をくれないかと申し出る。その後、オーストラリアのメルボルンで、知の胎内から「採卵」が行われ、一馬の精子により体外受精された卵子を恵の胎内へと移植する手術が行われた、この手術は成功し、そして生まれたのが、かさね(中原有弥子)だった。数年後、恵が、かさねの手を引いて知の前に現れる。以前は子供などいらないと思っていたが、知の心に母性を芽生えさせる。それは日に日にふくらんでいき、ついには…。
第35回ギャラクシー選奨受賞、同1997年上期入賞、同個人賞(大山勝美氏)受賞対象作品。第15回ATP賞'98番組奨励賞受賞作品。「老人介護問題が深刻さを増す中、老人の自立する姿を明るく描き勇気づけられました。老優森繁久彌の全身を使った軽快で楽しげな演技、それを引き出し、最後まで飽きさせずに見せた大山演出も見事。心地よい印象です」(ギャラクシー賞1997年上期入賞選考理由より)。「2009/11/11 21:00-22:54「水曜シアター9」にて、追悼「森繁久彌さん」名作ドラマをもう一度「おじいさんの台所~83歳からの一人暮らし父娘泣き笑いの老後!森繁節人生の応援歌」としてアンコール放送された。【この項、文:栄司】」車輌:木下 信。協力:シルバーハイム石神井、東宝成城住宅公園、エリットバッグ、東洋産業商会、青山 伊万里、ラブエル、LES HALL...
主役の二人は、戦争終結で別れ別れになり、北から韓国に逃れ有名な天文学者になっていた韓国人と、日本に引き揚げ成人してテレビ局(テレビ神奈川)のプロデューサーになっていた日本人。
天文学者の思いは強烈だ。41 年後の友好交流の導火線となる。日本統治下の当時、学校教育の場での朝鮮語は禁止されていた。ある時、クラスで喧嘩が始まり、少年は咄嗟に朝鮮語で「やめろ」と言ってしまい、いじめにあった。その時、日本人少年は、「朝鮮人が朝鮮語をしゃべって何が悪い」と止めにはいった。たったそれだけのことだった。
でも、天文学者は「その時、頭では日本人になろうと思っていたが体は朝鮮人だと叫んでいた。その二つに引き裂かれ、苦しかった。
そんな時、君の言葉が、僕は朝鮮人でいいんだって、勇気と誇り、自信を与えてくれた」。
天文学者は「何としても再会して、お礼を言いたい」と、2 年が...