ドラマは、漫画作品を原作に、NHK夜の連続ドラマで2003年8月18日から10月2日に放送。全28回。同枠としては大きな反響を呼び、DVDの発売につながった。2006年にNHK-BS2にて再放送された。
売れない独身シナリオライター小鳥遊ケイのマンションをある日、ニコという少女が突然訪ねてきた。ニコは、かつてケイが付き人をしていた女優紫野美冬の隠し子だった。美冬から一方的にニコを預けられ、しばらく面倒を見ることになったケイは、大人に心を閉ざしていたニコと交換日記を通じて次第に心を通わせていく。一度は美冬の元に戻ったニコだったが1ヵ月後にケイと再会。愛情の薄い美冬との暮らしに孤独を感じているニコの境遇を知り、ケイは美冬の同意を得て、ニコを引き取って共に暮らし始める。やがて、ケイは仕事で再会したかつての知り合い高梨晃太郎と恋に落ちプロポーズされる。...
名古屋のデザイン会社に勤める岩井遥(足立梨花)は、慌しい年末を迎えていた。
社内では来春に向けたKITTE名古屋の装飾アイデア募集がかかり、アシスタントからの独り立ちを目指す遥には大きなチャンス。年下の恋人卓哉(葉山奨之)との時間を大切にしながらKITTE名古屋に通い、構想を練り上げる。
そのKITTE名古屋では、駐車場の係員の照屋(ゴリ)とパティスリー店員のレイチェル(春香クリスティーン)が些細なことから大ゲンカ。
しかし、ハーフと沖縄出身という、故郷を遠くに持つ者同士の共感から親交を深めてゆく。
また、定年を控えた名古屋中央郵便局長沢田(大杉漣)は40年来面影を追い続けてきたひずる(宮崎美子)の出現に心を揺るがす。そして運命が二人の距離を徐々に縮めてゆく。
やって来たクリスマス。華やかなイベントが開催されるKITTE名古屋で、遥は卓哉から突然...
三味線職人の政吉(武田真治)がヴァイオリンを作り出したのは明治時代半ばのこと。知り合いが持っていたヴァイオリンの音色に興味を抱いたのが、この楽器との出会いだった。政吉はすぐに見よう見まねでヴァイオリンを完成させるも、構造がデタラメだと指摘を受けてしまう。
職人魂に火がついた政吉は寝食を忘れ、ヴァイオリン作りに没頭。やがて、政吉のヴァイオリンは世間に知られるようになり、ぽつぽつと注文が入るようになる。
その後、政吉は妻乃婦(笛木優子)と馴染みの芸者良(中村ゆり)、さらにそれぞれの間に出来た子供たちを同居させるなど、破天荒なふるまいを見せながら、ヴァイオリン作りに邁進する。
自作のヴァイオリンが国内外で高評価を得るようなった政吉は、ヴァイオリンを機械で作ることを目指す。誰でも気軽にヴァイオリンに触れられる時代を作ると意気込む政吉だったが、齢60を過ぎ...