今作の主人公戸渡花は、就職で地方から上京した「まったくあざとくないピュアな女性」。そんな彼女が「東京のあざとい男女」に揉まれ、あざとさを手に入れながらも「あざとさとは何なのか、あざとさは必要なのか」と葛藤しながら成長していく姿を、あざと連ドラ史上最長のストーリーを通してじっくり描く。花の前に続出する「東京のあざとい男たち」の生態、劇中で繰り出される「オフィスのさまざまな人間関係を生き抜くためのあざとい技」に注目だ。
宇田みこは、遊園地の跡地にできたショッピングモールに残る数時間に一回動くメリーゴーランドの受付をしており、受付時間外はゆるキャラくまに扮して、メリーゴーランドの前で風船を配っている。 100%目の前の人のことを信じるみこは、そのたびに全力の愛で迎え入れるが、総じて男たちは、最後には、みこの前から去って行ってしまう。 そんな彼女についた渾名は“恋愛体質純情セカンド”。誰かには誰がいて、みこは誰かの唯一になれずに、王子様のいない回転木馬にひとり、回り続ける日々だったが…。