個性あふれるレギュラー陣でお送りする痛快時代劇。6人の定町廻り同心達と、その上司である与力青山の迫力ある立ち回りや捕り物が見物。 テレビ朝日系列で2006年に放送された最終シリーズ。
”落としの八兵衛”または”仏の八兵衛”と呼ばれ、ある時は下手人にねばり強く説得に当たり、ある時は事件に巻き込まれた気の毒な被害者の心を救い、そして捕り物の場では果敢に戦う北町同心仏田八兵衛(片岡鶴太郎)。対照的に”カミソリ”と異名を取る切れ者で、時には冷酷非常とも思える命令を下す北町与力青山久蔵(村上弘明)。
この二人が時には対立し、時には助け合いながら、筆頭同心磯貝総十郎(石倉三郎)を始めとする仲間の同心たちと、抜群のチームワークで凶悪な犯罪に立ち向かいます。
「北町奉行所である! 悪党ども神妙にお縄を受けろ」
「俺たち町方は生かして捕らえるのが役目。だが手に余...
農水省のエリート官僚仙川兼作(中村雅俊)は、ある日ふとしたきっかけで平井アヤと名乗る女性(牧瀬里穂)と知り合う。奔放で開けっぴろげな性格のアヤは、兼作の日常にはない新鮮な存在だった。その不思議な魅力に惹かれ、兼作はアヤの部屋で密会を重ねていく。兼作の妻加奈子(名取裕子)は、元農水省の事務次官を父に持つお嬢様育ちで、生真面目な性格と常識を重んじる「普通」の主婦である。兼作は、妻が望む堅実な良き夫を演じる一方で、アヤに魅了され溺れていく、まるで時計の振り子のような日々を送っていた。それは万葉集に収められている一句「夕闇は 路たづたづし 月待ちて 行かせわが背子 その間にも見ゆ」の中の、「たどたどしい」「危なっかしい」という意味を持つ「たづたづしい」状態に似ていた。兼作にはそれが心地よかった。しかし、3ヶ月を過ぎた頃、事態は一変する。アヤが結婚を迫って...