“男の紋章“シリーズで好評を博した高橋英樹の新シリーズ化を狙った第1作だが、興行的にふるわずこれ1作で終わった。政党の大物の書生政吉は、主人を殺され自分の非力さを悟り、ヤクザ修行の旅に出て苦しい修行の末、一人前のヤクザとなって帰ってくる。
During the 1880's a young swordsman, Saotome Gengo, on his way to Tokyo stops at an inn in a small town. But he does not know that his prowess has already attracted envious attention and that Senzo, the boss of the local gang, plans to have him killed. Seiji, the disowned son of the innkeeper, has run up a big gambling bill and, to settle it, the hoodlums decide to kill him. He...
城南大学の空手部員古島菊男の父辰造は、やくざ古島組の親分だ。菊男はそんな父辰造の生き方を嫌ってことごとく反抗していた。そんな家庭の事情とは知らぬ同級の亘理展子は、空手を嫌いながらも男らしい菊男にほのかな慕情をよせていた。ある日菊男は、山中組の葬式に、古島組の跡継ぎとして出席した。式場では、山中組の跡目をつぐべき幼少の嗣子が成長するまでの後見人を決める人選が行われていた。年長の大熊親分からの推薦で辰造が指定されたが、新興やくざの阿久津は難色をしめした。しかし辰造は仁義をわきまえない阿久津に山中組をまかせることは出来ないと、故人の残した一千万の借金をかぶって後見人をひきうけた。一方菊男は阿久津の悪らつないやがらせを受けたが、やくざ同士の争いを嫌う菊男は、だまって引さがった。が、腹のおさまらない乾分鉄火定は、単身阿久津組に殴り込みをかけた。これを知...
佐渡金山から脱走した人足の鎮圧を目的とし暗躍する組織地獄組。その地獄組の手引きによって人足として働かされていた無宿人たちが脱走した。さらに無宿人たちはお上に差し出す献上金を積んだ船を占拠した。船を所有する金座後藤家では金相場への影響を懸念し、奉公人たちへ事件の口外を堅く禁じる。
後藤家に奉公するお浅は、思いを寄せる与七の船が海に沈む夢を見る。その朝お浅は、後藤家当主千勢の口からそれが現実であったことを知らされ、心乱れる。仕事人から足を洗っていた政は、与七の死を受け入れられず憔悴するお浅から、沖を見渡せる砂丘へ連れて行ってほしいと頼まれる。
やがて御用船沈没の噂と共に金相場高騰の噂が広まり、金の買い付け騒ぎが起こる。そんな中村主水ら仕事人は、同業の元締鎌イタチのおむらに呼び出され、御用船を占拠し沈めた無宿人たちの殺しを依頼される。頼み人は後藤千...