どこまでが事実で、どこからが虚構なのか、見ているうちにまったく分からなくなってくる、パラレルワールドのような映画。それがこの作品を表すもっとも適切な表現ではないだろうか。
ピンク映画AV男優として、千本もの作品に出演している山本竜二が主人公。まずこの設定は事実。そんな山本は実は隠れホモで、いつかはハッテンバデビューをしたいと考えていた。そしてある日、ついに念願叶って、京都にあるシネフレンズ西陣へとやって来て、そこで数々の素晴らしい体験(めくるめくSEXパラダイス)をしまくり、ゲイとしてのセクシャリティーに目覚めていくというストーリーなのだが、ロケ地としてシネフレンズ西陣が、シネフレンズ西陣というホモ映画館として描かれているし、山本竜二本人が本人の役で出演しているものだから、このあたりは全部事実のように思えてくる。
それでもって、ハッテン映画館...
ハッテン公園で偶然に出会った超美形の青年に一目惚れしてしまった、隠れホモの中学教師。そんな彼と、その青年との運命的な出会いから、恋の成就までを、抜群のユーモアと、サービス精神満点のエッチシーンで描いた、エンターテーメントHOMO映画の決定版。
ピンクにAVにホモにと大活躍の俳優山本竜二がデビュー10周年記念として、監督に初挑戦すると企画された本作、まさに意気込み、抜きどころ満載。
そして、『ドラゴンファクトリーの男たち』で鮮烈のデビューを果たした石井基正の美しさは、やはり特筆ものです。
カード調査員小早川茜(片平なぎさ)はある日、茜は同僚の沢松染太郎(西村和彦)と共に、取り込み詐欺をした前田馨(あおい輝彦)を捕まえた。馨は1年半程前からカードキャッシングで多額の借金をしており、茜はクレジットカードの不正使用分を一括返済するよう馨に求める。一方、茜たちは加盟店から送信される利用者データの中に、カード詐欺師で“七変化のお徳”と呼ばれる人物らしき名前を発見した。ところが、防犯カメラの映像を見た染太郎は、お見合いパーティで知り合って交際を始めた女性三島絵理(中島ひろ子)が“お徳”であることに気付き愕然とする。染太郎は単独で絵理の調査を開始した矢先、絵理が“沢松徳子”という名で死体として発見された。染太郎に心当たりはないが徳子と自分が入籍していた事実も判明する。嫌疑をかけられた染太郎は茜と共に調査に乗り出す。
1990年、『奴隷調教ドラゴンファクトリーの男たち』で彗星の如くデビューした、石井基正。その後『ハッテンバラブストーリー』、『ほんとうの空色』などの秀作で主役を演じ、一躍ゲイ映画界のスーパースターになった。うっとりするほどの端整な顔立ち、引き締まった美しい身体、そしてシャープな演技力。もう、その人気は圧倒的だった。もっとも石井基正本人は、新宿などで歩いていると、何人ものファンの人に追いまわされて大変だったそうだが。
そんな石井基正は、ある日突然、俳優を廃業してしまった。まさに彗星のように、この世界からリタイアしていってしまった。
さて、山本竜二監督。俳優としてピンク映画、ゲイ映画、AVなど、H系文化には欠かせない人だったが、その芸歴を認めた大手芸能プロダクションに所属することになり、成人映画業界を引退せざるをえなくなってしまった。彼は、ほんとうに...
ゲイワールドの入門書として、ゲイのみならず、広く世間で話題となりベストセラーになった「別冊宝島 ゲイのおもちゃ箱」をモチーフに映画化し、話題性、内容ともに、高く評価された作品。
美しい一人の青年が電車に乗っていると、何か怪しい男がやって来て、彼に擦り寄ってくる。逃げても逃げても擦り寄ってくる男。やがて駅に付くと男は降りていくが、そこに1冊の本が置いてある。あの男が忘れていったのかなと、彼はその本を手にとってみる。その本は「ゲイのおもちゃ箱」。やがて彼はその本を開くと…。というエピローグから映画は始まる。
映画はオムニバス形式の3本立て。つまり1本1本が、その本の中で展開されるゲイワールドのひとつのお話しという、凝った構成なのだ。
エピローグから、その後の3本のお話の全ての主役となる美しい青年を演じるのは、ゲイ映画界最大のスーパースター石井基正。とに...