1990年、『奴隷調教ドラゴンファクトリーの男たち』で彗星の如くデビューした、石井基正。その後『ハッテンバラブストーリー』、『ほんとうの空色』などの秀作で主役を演じ、一躍ゲイ映画界のスーパースターになった。うっとりするほどの端整な顔立ち、引き締まった美しい身体、そしてシャープな演技力。もう、その人気は圧倒的だった。もっとも石井基正本人は、新宿などで歩いていると、何人ものファンの人に追いまわされて大変だったそうだが。
そんな石井基正は、ある日突然、俳優を廃業してしまった。まさに彗星のように、この世界からリタイアしていってしまった。
さて、山本竜二監督。俳優としてピンク映画、ゲイ映画、AVなど、H系文化には欠かせない人だったが、その芸歴を認めた大手芸能プロダクションに所属することになり、成人映画業界を引退せざるをえなくなってしまった。彼は、ほんとうに...
公園でシャドーボクシングをするダイナマイトジョー。突然背中に痛みを感じ、そのまま潰された彼が振り返ると、古代ギリシア風の衣服をまとう少女ルシアがいた。ジョーにボディチェックをしてトイレに連れ込むと、ルシアは騎乗位となって激しく腰を振る。何が起きているのか理解できぬまま、ジョーは我慢できずに果てる。ルシアは彼が探し人でないと判ると、踏みつけて立ち去った。
アマゾネスの血を受け継ぐ彼女は、同族の末裔の男を探していた。島に伝わる予言では、「日いずる国に闇の支配者が現れし時、正義のエージェントが光臨する」とあった。
下水溝からゲル状の物体が這い出る。公園のベンチに腰を下ろしたジョーに、その物体が這い上がった。
引きこもり青年順平が壁に貼られた萌え絵をオカズに自慰中、突然目を異様に血走らせたジョーが現れ、彼に襲いかかる。そこへ現れたルシアがジョーを吹き飛...
章子と夫功は、端からは幸せな円満の夫婦に見えているが、功が会社の重役で毎晩帰りが遅く、気づけばセックスレスになっていた。章子は淋しさに包まれていた。
そんなある日、家に週刊誌の記者小山が訪ねてくる。彼は1ヶ月月半ほど前に起きた強姦事件を追っていた。小山の発言で悪夢を呼び起こされる。
1ヶ月前、家を訪問した押し売り販売員森田によって章子は暴行されてしまった。功に離婚されることを恐れ、その事実を誰にも打ち明けていなかった。だが、犯人の供述によりマスコミが嗅ぎつけてしまったのだ。小山を追い返した功は、会社での立場を気にするあまり、章子に罵声を浴びせ、険悪状態のまま家を出た。
その夜、帰って来ない功を思い、ベッドで悶々と自身の肉体をまさぐる章子。そこへ功から、1ヶ月ほど海外に出張すると電話が入る。その間ほとぼりを覚ますために、章子に別荘にでも行くよう告...
真澄はリストラに遭い就職難の夫武志に代わりスーパーでバイトを始めた。職場で店長山井にセクハラを受け気が滅入るが、夫にはその姿を見せず彼を励ました。不甲斐なさを忘れるように激しく妻を求める武志。
翌日。真澄はベテランの同僚敏江に、店長の相談をした。そこへ真澄の携帯が鳴る。息を切らせ病院へ着いた真澄の前に、包帯に巻かれ酸素マスクをつけた武志が横たわる。武志はマンションから飛び降り、今夜が峠だと医師は告げた。突然のことに混乱し、病室で頭を抱える真澄の前に、武志の上司だった和田が訪れ、見舞金を手にリストラの件を謝罪した。その理不尽さが許せず、彼を追い返して嗚咽する真澄。追い打ちをかけるように、派手な女彩香が現れる。武志がいたのは彼女の部屋だった。結婚前からの関係だと知らされ、妻として精一杯の虚勢を張る真澄。
病室の前で眠り、武志と彩香の激しいセックス...
ライブハウスのオーナー康平は、医者から手術しても50%の確率と宣告され、余生をのんびり過ごそうと閉店を決めた。今日の公演は若いロックバンドで賑わっていた。店で最後に演奏される曲は決まっていた。若い頃に仲間と作った曲だ。作詞は康平本人で曲は未完成のまま。自分もステージに立ちたいが、事故で指を負傷し諦めていた。康平には同棲中の忍という恋人がいたが、その夜行為の後で康平が咳き込み血を吐いたのを見ると、恐怖感から翌朝には姿を消した。
ワンナイトスタンドを実現するために昔のメンバーに連絡を取るが集まらない。そんな中、康平は営業終了後に裏手のゴミ捨て場で怪我を負った浩人と出会う。放っておけず、店の事務所で応急処置をしてやる。
翌日、ブルースシンガー美香が、閉店の噂を聞きつけ現れる。康平がラストセッションに誘うと美香は即答でOKし、ドラム経験があるマネージャーの...