芝浦埠頭で太田ひろ子(生駒里奈)の絞殺体が発見され、警視庁捜査一課強行犯係の樋口顕(内藤剛志)らは捜査を開始する。氏家譲(佐野史郎)の情報により、被害者には6年前に夫山下淳史(武田航平)と愛人菜摘(瀬戸さおり)の間に生まれた子を誘拐した過去があることが分かった。夫との離婚後、ひろ子は狛江市の介護施設に勤務していたが、介護施設を開業する夢を叶えるため10日ほど前に退職。同僚は故郷の静岡県八幡野に帰ったと思っていたという。そんな折、先月半ばにひろ子の家の前で、山下が「話を聞いてくれ!」と叫んでいたことがわかり…。
ある日、保安員の二階堂雪(木の実ナナ)は派遣先のスーパーを巡回中、店内でかつて自分がバスガイドをしていた頃の同僚文絵(秋本奈緒美)を見かける。ところが、その文絵が万引きをした。雪は慌てて文絵に声をかけようとするが、雪よりも先に女性が現れ、文絵の万引きした商品を元に戻したため万引きは未遂に終わる。
数日後、雪はニュースで文絵の万引きを防いだ女性山崎路子(山口美也子)が何者かに殺されたことを知る。文絵が事件に関わっているのではと思い、雪は文絵の家を訪問する。だが、文絵はスーパーに行った事を否定した上、路子の事も知らないと話す…。
五右衛門はペンションに住み込みで働く沙依(原日出子)の友人、珪子(川上麻衣子)の夫の行方を探すことになった。夫は7年前、結婚式の当日に失踪したという。釣りが趣味だったという夫の情報を手掛かりに捜査を進める五右衛門は、夫が偽名を使って生きていることを突き止め部屋を訪ねたが、無残な死体となっていた…。同じ頃、奥多摩では女性歯科衛生士の変死体が発見され、八重樫刑事(村田雄浩)と城下刑事(石川梨華)が捜査を開始する。女性は劇薬のガスを吸い気道と肺が焼けただれていた。五右衛門は釣り好きならではの観点から事件を見つめ、事件の真相に迫ってゆく。奥多摩でペンションを営む鈴木五右衛門(中村梅雀)は元敏腕刑事。前妻を亡くした今は、住み込み従業員の滝川沙依(原日出子)とその娘真里奈(前島亜美)と共に釣りを楽しみながら仕事に精を出している。ある日、五右衛門は沙依に頼まれて...
とある廃ビル前で転落死したと思われる遺体が発見され、警視庁刑事部捜査一課強行犯係の樋口顕(内藤剛志)は現場に駆け付ける。品川中央署の強行犯係東条洋次郎(中原丈雄)の話では、被害者の石倉修吾(永沼伊久也)は、落書きによる建造物損壊で先月現行犯逮捕されたばかり。書類送検されたが「ウォールアートだ」と主張し、現場にも懲りずに落書きしようとしていた痕跡が。東条は落書きをしようとして誤って転落した事故死と見立てるが、樋口はその洞察力で転落によるものではない腕の内出血に気づく。事件現場に集まった野次馬の中には、どういうわけか東洋新聞社会部記者遠藤貴子(矢田亜希子)の姿も。珍しく樋口に何も聞かず立ち去るが、貴子はなぜこの場所に――?やがて石倉の怪しげな行動が明らとなり、殺人の可能性が高まっていく。
70歳をすぎ、50年ぶりに再会した恋人同士が、ひょんなことから20代の肉体に逆戻り。突然、青春の真っただ中に放り出された老カップルの戸惑いをユーモラスに描いたロマンティックラブストーリー。若返った老女と、その孫娘の2役を演じる川越美和がコメディエンヌぶりを発揮する好編。
白血病の少女が、スケボーで四国88ヵ所をめぐるお遍路の旅に出る。衰弱していく体で奇跡を信じて闘うヒロインを、映画初主演となる村川絵梨が、透明感あふれる魅力で熱演。四国四県オールロケを敢行し、実際のお遍路の旅をたどりながら、自然の豊かさ、生命の輝きを生き生きと映し出すことに成功した。骨髄性白血病に冒された女子高生、明日香は、四国88ヵ所をスケボーで巡る旅に出発。彼女の前向きな姿は、人々に希望を取り戻させる。
都心の小さなギャラリーに勤める小田えりこには、井手高之という恋人がいるが、5年前、学生時代に出会った初めての男である魚住のことが今も忘れられずにいた。かつてえりこは魚住の心を試そうと妊娠したことがあったが、魚住はそれがきっかけでえりこから離れていったのだ。今、彼女はまた高之の子供を孕んでいたが、彼を愛していないと気づいたえりこは、心の整理をするために親友の佐久間美里とともに魚住の故郷四国を訪ねる。魚住への思いは募るばかりだった。えりこは高之から、もう一人妊娠している彼女がいると知らされた。その彼女、柳葉基子は結局子供を堕ろしてしまうが、彼女とえりこの間には共生感が生まれてくる。ある日大学の同窓生山根からえりこは魚住の消息を聞き、3年ぶりに魚住に出会う。魚住はえりこを優しく迎えてくれたが、妊娠を知った彼はえりこを受け入れてくれない。見捨てられたえり...