昭和30年代の岡山県吉備郡黒姫村。村祭りの日、地元の旧家仁礼家では、当主竜之助が親戚一同を招いてある発表をしようとしていた。集まったのは、竜之助の長弟宇之助と扶美の夫婦、次弟銀作と千恵の夫婦、竜之助の長女涼子と朝彦の夫婦。迎えたのは、竜之助とその妻鶴子、竜之助の末弟琢馬、竜之助の世話をし愛人とも噂される可南子、使用人の2名だ。そしてそこには金田一も同席していた。ある発表とは可南子が竜之助の実子だという事だが、その事を調査したのが金田一だったのだ。だが、話す前に竜之助は鎌で刺されて殺される…。
放送日期:1998年3月30日
原作:横溝正史著『七つの仮面(内『薔薇の別荘』)』『刺青された男(内『神楽太夫』)』(以上角川文庫版)
ロボットと動物が暮らす知蘭ランド。しかし、ロボットと動物たちの間ではけんかがたえなかった。そこで“ぼっくん”はロボットと動物を仲良くさせる“サムシング”を探すことに……。
東映コメディーシリーズとしては原点回帰ともいえるロボットを主役にすえた作品。美少女だが意地悪という浦沢義雄作品に時々見られるモチーフが、本作品でヒロインマドカを演じた田山真美子の魅力とあいまって独特の世界をつくりだしていた。ぼっくんが探す“サムシング”は言葉どおり“何か”だと視聴者は解釈していたのだが、実は“サムシング”(声及川ヒロオ)という名前の生物だったというところが人々に感銘を与えた。主題歌を歌っていたのはアイドル伊藤かずえで、本編にもゲスト出演した回がある。また、「夢が無くては真っ暗闇の、この世で泣く人、笑う人、泣くな、嘆くな、くじけるな。もうすぐあいつがやってくる。こ...
山口智充主演で、総理大臣と閣僚の密室会議で繰り広げられる騒動を描いたコメディ。新人大臣の小野塚は意気込んで閣議に臨むが、法案にただサインをするだけの形式的なものに落胆と苛立ちを覚える。そんな中、官房長官の村西から「日本人は男女差なくブラジャーとパンティの着用を禁止する」という、とんでもない法案が提出される。村西は、収賄事件に関与するある大臣が、女性下着を着用する性癖を持っているということから、反対者の中からその人物をあぶりだすため法案を提出したという。疑われたくない大臣たちは、次々と法案に賛成していき……。2012年第4回沖縄国際映画祭「Laugh」部門上映作品。13年、「沖縄国際映画祭 上映作品特集」で劇場公開。
東映不思議コメディー路線の一作で、『ロボットはっちゃん』の好成績を受けた第二弾。カリントニュータウンという架空の街を舞台に浦沢ワールドが展開する。矢島特撮監督による巨大メカのシーンは見応えあり。
深夜、人気のない飲み屋街にあるスナックでママが殺害された。鮮血が飛び散った札束を握り締めて逃げる男が一人。その一週間後、二渡真治(上川隆也)は、元刑事部長尾坂部道夫(伊東四朗)が入院している病室にいた。胆石で入院していたのだ。その席で、尾坂部は二渡にある頼みごとをする。それは、「一の会」という退職した刑事たちの集まりの幹事を自分の代わりにやって欲しい、ということなのだ。それは現場の刑事という経験がない二渡にはあまりに荷が重い仕事であった。二渡は親友で同期の前島泰雄(清水宏次朗)に頼んだ方が良いのではと言うが、スナックママ殺人事件で忙しいので、どうしても二渡に頼みたいと言うのだ。尾坂部は、現場経験がないからこそ、そしてある思惑があって、二渡に頼もうとしたのであった。その思惑とは、二渡と前島がある刑事の退職を巡って喧嘩の真っ最中、口も聞いていないと言う...