少女誌『りぼん』で1960年代に連載されていた水野英子による同題コミックを原作とした活劇アニメ。制作は国際映画社だが、脚本の辻真先や演出の芹川有吾ら東映動画(現東映アニメーション)ゆかりの人材が揃えられていた。1907年のオーストリアウイーン。王女フローレル姫の誕生パーティに求婚者たちも列席するが、そこには怪盗フェニックスの姿もあった。姫の持つ世界的な宝石《アマゾンのほほえみ》を盗むため、まんまと魚に飲み込ませるフェニックス。だがその魚を猫のリリーが食べてしまった。宝石を持ってくれば結婚するという姫の言葉を信じ、リリーを狙う求婚者たち。フェニックスも宝石をあきらめはしない。こうしてリリーの飼い主である少女ハニーハニーは、愛猫を連れて世界中を逃げ回るはめに。
1953年放送の人気ラジオドラマ『新諸国物語』を人形劇化。海賊赤柿玄蕃(あかがきげんば)によって滅ぼされた丹波家の遺児、萩丸と面作りの達人で笛吹童子こと菊丸の兄弟が、父のあだを討ち、奪われた城を取り戻す物語。小学校低学年を対象とし、親しみやすいテーマ曲や人形、当時流行ったSF映画のテイストや時事ネタなどもストーリーに盛り込んだ。
『笛吹童子』(1977)に続くラジオドラマ『新諸国物語』の人形劇化第2弾。ラジオ版の台本が残っていなかったため、ほとんどの物語が脚本の田端靖夫のオリジナル。子ども向けに、原作にないキャラクターを登場させたり、アルテカの女王を紅孔雀の正体とするなど設定を大胆に変更。ファンタジーのテイストをそのままに、秘宝を巡る恋人たちのすれ違いや愛の成就を描いた。
1972年8月27日から同年11月26日までTBS系列の『不二家の時間』枠(日曜 19時30分 - 20時00分)で放送。日本テレビ動画とTBSの共同製作で、実制作は前番組『アニメドキュメント ミュンヘンへの道』から引き続き日本テレビ動画が担当した。全13話。
本作の制作主任であった下崎闊(真佐美ジュン)の回想によれば、チーフディレクターの正延宏三との仕事上のトラブルから下崎が8月末で制作主任を降りたことで立ち行かなくなり、当初の予定2クールのところ局発注額分の1クール分を作った時点で制作終了になったということである。安藤健二の調査では、第10話以降は日本テレビ動画の実質的な経営者であった渡邉清(別名新倉雅美)が「プロデューサー」のクレジットから消え、渡邊自身も1972年10月9日付で日本テレビ動画の取締役を辞任しており、何らかのトラブルの存在をう...
バッジをつければアラ不思議!?空飛ぶ赤ちゃんに大変身!なんと、かわいい赤ちゃんが空を飛んで大活躍するという、驚きいっぱい、夢いっぱい、痛快ユーモラスなお話。東映アニメーションによるオリジナル作品。
1995年正月「セーラームーンフェア」公開作品
大沢木さんちの赤ちゃん、カズヨシくんは、ちょっと変った赤ちゃん。だって、忙しいママ、遊びざかりのおねえちゃんにめんどうをみてもらえないかわりに、ぬいぐるみのネスミ、ウサギ、ゾウにめんどうをみてもらってる。だれも知らないけれど、このぬいぐるみは、カズヨシくんのひいおじいちゃんが作った、魂のあるぬいぐるみなんだ!さて、カズヨシくんをほおって公園に遊びにきたおねえちゃんのアサコちゃん。なんと、しゃべるブランコにつかまっちゃった!ブランコを大事にしない子供たちに怒ってるんだけど、そのブランコに魔法をかけたのは悪者バ...
漫画家ゆでたまごの人気作『キン肉マン』のスピンオフ作品『闘将!!拉麺男』を原作にしたTVアニメ。その劇場版。古代の中国拳法「超人拳法」の伝承者ラーメンマンは恩師陳宗明の頼みで、彼を慕う少年シューマイとともに旅に出た。行く先は水の都蘇州。そこは悪の黒色魔王とその部下の四天王に支配されており、魔王によって「笑い」を禁じられた土地の人々か陰欝な日々を送っていた。黒色魔王に挑むものの、苦戦を強いられるラーメンマン。だがそこにかつてのライバルであり親友である仲間、バンボロ、ホーガン、ガダムたちの応援が!原作「黒色魔王編」をベースにした内容で、「東映まんがまつり」内での公開。併映は『ビックリマン 無縁ゾーンの秘宝』など。