Detective Hayata's friend is killed by criminals at a jewel business. In order to clarify the case, Hayata works in the ranks of local small community with the aim of getting closer to the big bosses responsible for the murder.
白昼、横浜の銀行が襲われた。行員の一人が撃たれた。犯人は特急つばめで逃げ、銀座あたりにひそんだらしかった。--警視庁の山本、木崎両刑事がこの事件を担当した。犯人の使った拳銃は、数日前、大阪で刑事が殺されて奪われた警官用のものだった。犯人は笠原と断定され、深川の彼の姉の家のまわりに警戒網がはられた。--笠原は両親がなく、育てられた叔父の家を飛びだし、自転車泥棒で少年院に入り、一度は更生しようとしたが、職がなく、再びグレてしまった。芳子という女だけは愛していたが、十日ほど前、姉と一緒に見たニュース映画の街頭録音で、彼女が欲しいものはお金と答えているのを見、そのまま大阪へ発ち、麻薬のルートでかせごうとした。それがバレて、刑事を殺してしまったのだ。--木崎刑事は芳子の割出しに必死だった。木崎には幸枝という恋人がいた。彼女からSホールの音楽会に行こうと誘ってき...
矢島、田熊、小池、松木の四人はいずれもかつてのギャング仲間である。四人はある日、極東商事から五億円を強奪した。その金は極東商事社長岩崎が、財界の黒幕大和田に払う麻薬の代金だった。大和田は岩崎に金を取戻すよう厳命し、自らも倉田組を使って、探索を始めた。一方、矢島たちは巧みに車を処理し、金は矢島が隠した。しかし、四人の仕業と大和田らに知れるのに大して時間はかからなかった。間もなく小池が捕われた。麻薬中毒者の小池に白状されてはと、田熊は隙を見て彼を殺した。その田熊も、すぐに岩崎らの罠にかかって捕われてしまった。一方、矢島は自分たちの犯行を目撃していた混血少年ジミーが倉田組につかまったことから、ジミーの姉友子の相談をうけていた。その矢島は田熊からの電話を罠と知りつつ、指定場所に出かけ、岩崎に監禁されてしまったが、隙をみてジミーを逃がした。このドサクサに田熊が...