必殺シリーズの第25作、必殺仕事人シリーズの第6作、中村主水シリーズの第12作である。
概要
『必殺仕事人V』の続編であるが、VIを付さず、以後、必殺仕事人Vの派生作品として、3シリーズが製作されることになる。
前作『仕事人V』は京本政樹と村上弘明の加入で、女性視聴者を中心としたファミリー層からの人気を再度得て、第二次仕事人ブームを起こした。しかし、映画『必殺! ブラウン館の怪物たち』の撮影中に京本が右足を骨折したことで本作の撮影に支障をきたすようになり、全26話で終了した。
この時期の必殺シリーズとりわけ主水シリーズは人気絶頂期であったものの、その人気に依存し後期必殺シリーズ支持層のニーズに迎合しすぎる内容の番組作りを何年も続けた結果、ドラマ部分が空疎化かつマンネリ化しつつあった弊害は否めず、製作陣は主人公たちを昔のようなプロの殺し屋として描くハー...
都内の一軒家で寝たきりの老人が殺害された。被害者には、中村洋介(草刈正雄)と伊藤孝子(沢田雅美)という息子と娘がおり、被害者の介護は、孝子と中村の妻美香子(音無美紀子)、ヘルパーの3人がしていた。当初、物盗りの犯行と見られたが、捜査を進めた刑事佃次郎(西郷輝彦)は、中村、美香子、孝子、孝子の夫で町工場を経営する伊藤卓治(石倉三郎)にそれぞれ動機があると知り…。