3个小故事:
1「子持ちだって働きたい」
初めての子、健太が満一歳、出版社勤めの峰子(古手川祐子)は育児休暇も終わって社会復帰だ。夫の正和(うじきつよし)も協力を約束しているし、近くに住む姑が健太の世話をしてくれるから心配はない...はずだった。
久しぶり出社してみると峰子の席はなく、課長もよそよそしい。そんなところへ、泣きわめく健太を持てあました姑が電話をかけてくる。姑は峰子の育児方針などお構いなしに次々に高価な玩具ばかり買い与え、甘いものをやたら食べさせる。あげくは峰子の言葉に腹を立てて帰ってしまう。正和は何ひとつ取り合わない。困り果てた峰子は健太を抱えて、出勤前の保育所探し。だが、どこを駆けまわってもらちがあかない。
2「結婚は女の墓場!?」
石田まり(千堂あきほ)は、同じ会社に勤める小田淳一(渡辺いっけい)と婚約をした。しかし、まりは結婚し...
薫(加藤貴子)が女将を務めていた温泉旅館「久松」が経営不振で人手に渡り、その上、健司(田中実)とはケンカ別れ、従業員もみな職を失い、散り散りになってしまう。薫は就職先を求めて、仲居だった美晴(矢部美穂)と伸江(山下裕子)とともに、求人広告を出している旅館「御宿如月」へと向かう。その途中、薫は足元もおぼつかない酔っ払い(大沢樹生)に優しく声をかけてやるが、その男が何者であるかは知る由もなかった。「如月」を訪れると、そこにはなんと、さっき別れたばかりの健司が支配人として働いていた。薫たちは、女将の絹香(板谷由夏)に「如月」で働かせてほしいと頼み込む。ところが、絹香から採用を任された健司は、薫を除く4人を採用すると言うのだった…。
結婚を破棄され、傷心のまま銀行員を辞めた後、ひょんな事から老舗旅館「蔵原」の女将にされた薫(加藤貴子)が、幾多の危機を乗り越えてから1年。薫は支配人武藤(田中実)との結婚を目前にしていた。だが、婚姻届を出す直前、用紙を風で飛ばされて入籍しそびれてしまう。がっかりして「蔵原」に戻った2人は、美晴(矢部美穂)たちの祝福ムードに、事実を言い出せないままいつもの仕事に戻るのだった。そんな中、薫は武藤が海堂(神保悟志)と何やら内緒話をしているのを目撃する。しかもその内緒話には、あの仲居軍団も絡んでいる様子。いくら問い詰めてもはぐらかす武藤の態度に、薫は不満が募る。だが武藤は薫と教会で結婚式を挙げる計画を立てていたのだった。その事実を知った薫はすっかり機嫌を取り戻すが…。