1987年8月3日~9月21日放送。全8話。
シリーズ第一作。実在のラジオ局であるニッポン放送を舞台に、徳川龍之介榎本英樹がラジオ局の営業マンとしてドタバタ劇を繰り広げた。シリーズ平均視聴率は17.7%。
ニッポン放送が舞台である事から実際に放送されていた同局の番組宣伝がドラマ内で行われたほか、同局の看板アナウンサーである上柳昌彦もキャストに名を連ね、複数回出演していた。さらにはニッポン放送のイメージキャラクターでもあった南野陽子が「ナンノこれしきっ! スペシャル」(実在した番組ではあるが、「スペシャル」は劇中番組であり架空のもの)に出演するという設定でゲスト出演している。
家族は、13人と一匹。
誰しもに訪れる出会いと別れ。
その中にある人の心の温かさ、家族愛、人間愛。
今、忘れかけている、人と人との絆を問う
宮本輝の小説を原作に、12月3日(月)よる9時から放送されるナショナル ドラマスペシャル『彗星物語』。
12人とビーグル犬1匹が暮すある大家族に、ハンガリー人の留学生がホームステイするために訪れる。かつての共産主義国からやって来た青年は、価値観も人生観も家族とは異なり、家族も青年もお互いに戸惑うことばかり。それでも彼らは互いを理解するよう努め、次第に一つの家族になってゆく。
総勢13人と1匹の大家族に起こる異文化への戸惑いや肉親の愛憎。泣き、笑い、そして時に激しく衝突しながらも、家族一人一人が人の温かさや生きることの意味に深く気付いてゆく。
彗星のように突然現れた留学生は家族にどのような思いを残し去ってゆく...
新聞社を辞めて6年になる45歳のフリーライター桜庭雄一(船越英一郎)は、高校以来の親友で病院院長の木内剛男(村田雄浩)から、肝臓がんの疑いがあると告げられ、愕然となった。雄一は、妻有希恵(榊原郁恵)と一人娘莉紗(石原さとみ)の三人暮らし。莉紗は、恋人田嶋直毅(海東健)との婚約が秒読みの段階にあった。
雄一にはもう一人大切な家族がいた。ニューヨーク在住のエリート銀行マンで、妊娠中の妻千晶(濱田万葉)と暮らしている弟の憲二(池田努)だ。2人の両親が早い時期に他界したため、大学を中退して働き始めた雄一は、年の離れた憲二をまるで自分の子供のように育てた。このことがあってか、憲二は雄一を慕い、全幅の信頼を寄せていた。
木内が紹介した大学病院での精密検査で、雄一はやはりウイルス性の肝臓がんと診断された。担当医の塚本(吉田鋼太郎)は、雄一が肝硬変を併発し...