必殺シリーズの第25作、必殺仕事人シリーズの第6作、中村主水シリーズの第12作である。
概要
『必殺仕事人V』の続編であるが、VIを付さず、以後、必殺仕事人Vの派生作品として、3シリーズが製作されることになる。
前作『仕事人V』は京本政樹と村上弘明の加入で、女性視聴者を中心としたファミリー層からの人気を再度得て、第二次仕事人ブームを起こした。しかし、映画『必殺! ブラウン館の怪物たち』の撮影中に京本が右足を骨折したことで本作の撮影に支障をきたすようになり、全26話で終了した。
この時期の必殺シリーズとりわけ主水シリーズは人気絶頂期であったものの、その人気に依存し後期必殺シリーズ支持層のニーズに迎合しすぎる内容の番組作りを何年も続けた結果、ドラマ部分が空疎化かつマンネリ化しつつあった弊害は否めず、製作陣は主人公たちを昔のようなプロの殺し屋として描くハー...
浅田次郎の「壬生義士伝」に続く新選組物時代小説を、「ソロモンの偽証」の藤野涼子主演で映画化。幕末京都の花街で島原輪違屋に身を置く天神糸里は新選組の土方歳三に恋心を抱いていた。糸里と仲の良い桔梗屋の芸妓吉栄は芹沢鴨の腹心である平山五郎と恋仲にあった。初期の新選組では近藤勇と芹澤鴨の2人の局長が存在し、それぞれの派閥が対立していたが、それは農民の家に生まれた近藤と武士出身の芹澤という決して超えることはできない壁でもあった。やがて芹澤鴨の暗殺計画が持ち上がり、男たちが抗争を繰り広げる中、糸里ら女たちも男たちに翻弄されていく。藤野が糸里役を演じるほか、土方役を溝端淳平、吉栄役を松井玲奈、平山役を佐藤隆太、芹澤役を塚本高史がそれぞれ演じる。監督はドラマシリーズ「鬼平犯科帳」などで知られる加島幹也。
同僚の死を軽んじる上司に嫌気をさして会社を辞め、看取り士として第2の人生を歩んでいる柴久生は、とある地方都市の看取りステーションに勤めていた。看取りとは、余命がわかった人々の最期の希望を出来るだけ叶え、死の不安を取り除き、そのときを一緒に過ごしてあげること。久生のところへ若干23歳の高村みのりが赴任をする。みのりは、久生や地域の診療所の医師たちと連携しながら、様々な死と向き合う。そんなある日、3人の子どもを持ちながら若くして余命宣告を受けた母親を看取ることになる。幼い頃に母親を亡くし、過去の記憶と葛藤するみのりに対し久生は「看取り士」としてその母親とどう向き合えばよいか、温かく導こうとする――。