パチンコ店の景品買いの男が襲われ、2000万円強奪された。その直後、付近でひき逃げ事件が起こり、作業員が死亡。デザイナー玲子(麻倉未稀)が、交際のあったカメラマン黒木が大金が入ったと電話してきたので、怪しいと申し出た。玲子は黒木から長野県松本へ呼び出され、警視庁原宿分室の警部左近太郎(古谷一行)と警部補山口かおり(木の実ナナ)も松本へ。だが、黒木は現れず、次に新穂高温泉を指定した。
東京浜名湖九州を舞台に執拗な捜査で完全犯罪を崩していく、三原警部と鳥飼刑事。「松本清張の代表作「点と線」にも登場した三原警部と鳥飼刑事が、犯人が巧妙に仕組んだアリバイを頭脳と足で崩していく。三原と鳥飼の執念は犯人のアリバイを崩せるのか?【この項、TBSチャンネル広報資料より引用】」淡々とした展開ながら丹念なトリックの過程描写と主人公萩原健一の黙々と事件を追う刑事役の芝居に味があり、佳編に仕上がっている。ただ、カメラの構造を知らない視聴者には理解しにくいトリックだったようだ。
純一は東京近郊の住宅地にある中学校の二年生。中流家庭のひとりっ子である。母夏子は、若くて美しく、解放的だ。純一が秘そかに想いを寄せている八百屋の娘雪子の父が交通事故に会い、彼女が店を手伝わなければならなくなった。雪子のテキパキと働く姿を見た純一は、時々、店を手伝うことに した。藤井先生の保健の時間、男女の性の違いについて、純一たちは昂奮し、騒ぎたてる。純一の家庭はなごやかである。純一の誕生日、ワイワイ騒いだクラスメートたちが帰った後、純一は、ふと母に異性を感じ、唇をあわせた。夏休み。雪子の店でアルバイトをする純一は、配達の途中、林の中で雪子との将来を語り合った。その時チンピラが二人を襲った。純一は自ら傷つきながらも雪子を救った。病院にかつぎ込まれた純一は誇らし気だった。退院した純一の家に、同級生の花枝が見舞いに来て「あたしの体、あげる!」と迫るが、...