元禄15年春、理玖が江戸の地にやってきた。今は離別されているが、理玖は元幡州赤穂藩の家老大石の妻。憤死した主君の敵上野介の命を狙って、多くの赤穂浪士たちと江戸に浸入している。江戸では回船問屋の清兵衛が理玖をかくまってくれた。理玖を中心に、おくに、お菊、おかよたちが集まった。大石も江戸入りし、吉良邸襲撃の日取りが決まる。女たちは心をこめて討ち入り衣装をつくる。【以上、TBSチャンネル広報資料より引用】協力:緑山スタジオシティ。資料協力:岡本 育子。【役名(演技者)】大石りく(浅丘ルリ子)、大石内蔵助(児玉清)、大石松之丞大石主税(植草克秀)、瑤泉院(久我美子)、煙草売り 惣右衛門原 惣右衛門(藤岡琢也)、近松勘六(橋爪淳)、そば屋の又吉潮田又之丞(中条きよし)、前原伊助(新克利)、吉良上野介(若山富三郎)、梶川与惣兵衛頼照(丹波哲郎)、左右...
白百合観光の女社長花園ゆめみは、極東観光の大黒社長から“鹿児島の旅館薩摩荘が、契約を極東に切替えた”からそのつもりでと聞かされて、調査のため鹿児島に向った。女中志顔を装って薩摩荘を訪れたゆめみは、週刊タイムリーの記者立神修平と、時を同じくして薩摩荘に住むことになった。薩摩荘の娘咲子から、今の若主人信太郎は、亡き姉光子が東京に遺した恋人だが、自分も信太郎に想いを寄せていると聞いたゆめみは、彼が唄が好きなのにことよせて近づき、咲子との結婚をすすめた。一方、修平は、信太郎がもと新潟の場末を流していた艶歌師で、薩摩荘を乗っとろうとしているという情報を掴んで密かに探索を進めていた。しかし彼が来てからの薩摩荘の経営は面目一新の感があり、旅館業組合の理事就任を望む声も高くなっているのが不思議だった。おはら祭が近づいた頃、薩摩荘を訪れた大黒は、離れに信太郎を伴って、...
『忍びの者』の高岩肇のオリジナルシナリオを、『血煙り笠』の松田定次が監督した時代劇。片岡千恵蔵、大川橋蔵、美空ひばり、中村錦之助など東映を代表するスターが共演した、豪華なオールスター映画。売り出し中の清水次郎長による花会が行われる清水の町は、諸国の親分衆たちが集まり大賑わいだった。息子の名付け親である次郎長に息子を見せようとする吉良の仁吉は、兄弟分である神戸の長吉から縄張りを奪われた話を聞く。縄張りを奪ったのは、仁吉の妻お新の父である安濃徳だという。仁吉はひとりで安濃徳を訪ね、義理を尽くして頼み込んだが、安濃徳はまったく取り合ってくれない。仁吉は荒神山で安濃徳に立ち向かうが、凶弾に倒れてしまい。
弘化二年、伊達藩では世嗣をめぐって国表と江戸定府が対立していた。当主頼宗に子供がないので江戸方では一門の伊達主水正をたてようとしていた。ところが頼宗には十七年前、腰元との間に出来た女の子があることが判明した。その子供を預っていた乳母のお滝を後添にもらった軽業の悟自斎はある日、密命を帯びた伊達藩の剣持礼之進の訪問を受けた。悟自斎には四人の娘があった。お雪、お妙、お千代ほお滝の連れ子で、もう一人のお鶴は先妻の娘である。姫君には左乳房に痣があるというのだが、三人娘には全部痣がつけられてあった。主水正も礼之進の行動を探ってこの秘密を探り出し、先ずお雪を、ついでお千代を殺した。ついで石町の伊勢屋の養女になっているお妙を誘拐したが、彼女の美しさにひかれてお妙を母継に仕立てて伊達家を乗取ろうとした。一方、証拠のお墨附と短刀の行方が判らないので悟自斎を捕えて折檻しこ...