1945年生まれのオランダの漫画家デュパによる彼の代表的なギャグコミックをアニメ化。クラシックカーなどが好きな作者の趣味が物語にも反映されているのが特徴のひとつ。《老青年》とでもいうべき元気なロンじいさんと珍犬ドメルの騒動を描く。ヨーロッパのどこかにある小さな町。ここには、メカに強いだけでなく心身ハツラツのロンじいさんと、人語をしゃべって車の運転までこなすおかしな犬ドメルが暮らしていた。自由気ままに愉快な毎日を過ごすロンは、近所の少女チェリーやスーパーマーケットの店長ラリーたちのために色んなメカを作ってやろうとするが、なかなか思い通りにはいかず、町中は大騒ぎに。本作の実制作は『猫目小僧』などのワコープロ(当時は和光プロ)が担当。往年のアメリカアニメを意識し、セリフよりも動作に重点を置いて作られた。
企画原作:ビデオクリエイト
原案:矢倉沢始
原画:河島治之
コーディネーター:篠原通男
チーフディレクター:崎枕→池野文雄
設定担当:丸山正雄
音楽:筒井広志
キャラクターデザイン:岡田敏靖
作画監督:宇田川一彦
美術監督:半藤克美
撮影監督:高橋澄夫、北川嵩
音響監督:佐藤敏夫
制作担当:岸本吉功、広岡修
脚本:鈴木良武、まつしまとしあき、九十英夫、山崎晴哉、星山博之、柴山達雄、松元力、秋山正、馬嶋満
コンテ:棚橋一徳、沢村研二郎、さきまくら、出崎哲、森下圭介、富野喜幸、布川郁司、泰泉寺博、樋口雅一、前田あきら、池野文雄
原画:神宮慧、田島実、山崎隆夫、坂元次男、玉沢武、浜田順子、山下征二、東野一夫、前田庸生、楠田悟、鈴木英二、富永貞義、鹿島恒保、青木茂、金沢比呂司、他
動画:中村実、西戸スミ江、泉一郎、高橋愛緒、牛越一夫、八武崎好朗、野舘誠...
人気TVアニメ「それいけ!アンパンマン」の劇場版第17作目「それいけ!アンパンマン ハピーの大冒険」の併映作品として公開された短編アニメ。真っ黒なくろゆき城を舞台に、かわいいくろゆき姫に振り回されるばいきんまんの姿をコミカルに描く。ゲスト声優は舞台で活躍する愛華みれ。
藤子不二雄Aの原作を、『藤子不二雄Aワールド』枠内にてテレビアニメ化。空を飛び、人間の言葉と犬語を解することが出来る、犬に似た不思議な生き物ケン族。その一員で、人間の世界にやってきたビリ犬とガリ犬たちは、ひょんなことから知り合った雨森タツオの家に居候することになった。彼らは近所の犬達や、ヨーコちゃんやダブ、マロといったタツオの同級生、そして人力飛行機を開発している鳥野博士などと知り合うことによって、様々な珍騒動を巻き起こしていく。そこへ、遅れてやってきた太っちょのケン族トド犬も加わり、街はいつでも大騒ぎ! 後に本作は『ビリ犬なんでも商会』と改題され、単独の番組として続いていくことになった。
大風を受けた気球に乗って遠方に飛ばされた女の子テンプルちゃん。その旅路を描くロードムービアニメ。若草村の少女テンプルちゃんは、ある日、大きな気球を見つける。だが弾みで気球とともに見知らぬ遠方の国へ飛ばされた彼女は、空から故郷への帰途を探る。テンプルちゃんの旅の仲間は、芸を披露する猿のタムタムら4匹の動物たち。テンプルちゃんの長い旅は続く。わずか45歳で他界したタツノコプロの創設者吉田竜夫が、死の寸前まで企画に関わった最後の作品。長い旅路を通じた主人公少女とゲストキャラとの交流劇に、吉田の狙いが込められている。吉田の弟子筋となる演出家原征太郎が師匠の遺志を受けて監督職を堅実に務めた。