第5回ATP賞'88優秀賞受賞作品。第5回ATP賞'88「ベスト20番組」選出作品。「日本最後の内乱となった「西南戦争」を題材に、明治維新の雄西郷隆盛の壮絶な生涯を空前のスケールで描く幕末超大作。島津斉彬によって見出された薩摩藩士西郷吉之助(後の隆盛)は、風雲渦巻く幕末の世情のなかで二度に渡る流罪を味わいながらも藩のカリスマとなって倒幕運動に邁進。大政奉還に伴う江戸無血開城を果たし、維新の立役者として明治**の陸軍大将に任じられた。だが**は征韓論にかこつけて西郷ら旧薩摩閥を締め出した。これに反対する不満分子の争乱が各地で勃発、やがて担ぎ出される形で西郷は西南戦争を引き起こす。**軍と西郷軍との戦いは熾烈を極め、特に田原坂の激戦は勝敗の分かれ目であった。**軍の圧倒的物量の前に敗戦を余儀なくされた西郷は自身の最期を覚悟する…。薩長側から明治維新を...
異端の天才榎本武揚の数奇な半生を描く年末時代劇スペシャル第4弾。「日本テレビ開局35周年記念特別番組として制作された「年末時代劇スペシャル」の第4弾。「白虎隊」「田原坂」に次ぐ幕末3部作の完結篇で、製作費10億円の超大型歴史劇。箱館戦争で敗北しながらも、晩年は日本全権公使としてロシアと樺太千島交換条約を締結して「北方領土の父」と呼ばれた榎本武揚。その波瀾万丈の生涯を追い、幕末から明治への激動期をダイナミックに描いた幕末超大作。箱館で最期を迎える土方歳三を渡哲也が熱演。慶応3年、留学先から幕府の最新鋭軍艦開陽丸とともに帰国した榎本武揚(里見浩太朗)。彼は帰国後、医学者佐藤泰然(森繁久彌)の孫娘多津(浅野ゆう子)と結婚、翌年には海軍副総裁に任ぜられるが、大政奉還により幕府が瓦解。追いせまる官軍から逃げるように幕府艦隊を率いて五稜郭に入城し、明治...
将軍綱吉治世の頃、柳沢出羽守吉保は、愛妾を将軍家に献上、これに子供が出来たのを機会に天下を取ろうとしていた。だがこれを砕こうとするのが狼人足柄悠太郎、前将軍家綱の御落胤。権力争いにまき込まれるのを心配した母の配慮で、ひそかに織部玄左衛門父子の手で育てられていた。織部達は、吉保の動きを知り、悠太郎を綱吉に対面させ、いち早く後継者にしようと計った。これを知った吉保は服部玄斎を首領とする甲賀七人衆に悠太郎の暗殺を命じた。玄斎は立派な忍者だが病床にあり、その上、息子小源太は術が未熟だった。高弟刑部達は玄斎の制止を無視し、徳川の血筋を守るためと、悠太郎の身辺に迫った。玄左衛門父子と、悠太郎を慕う少年丹吉が次々と殺された。家来達を殺され激怒した悠太郎は、吉保の邸に乗り込んだが、待ち構えた忍者達に窮地に追いつめられた。が、吉保の娘鮎姫に助けられ無事たちかえることが...
『忍びの者』の高岩肇のオリジナルシナリオを、『血煙り笠』の松田定次が監督した時代劇。片岡千恵蔵、大川橋蔵、美空ひばり、中村錦之助など東映を代表するスターが共演した、豪華なオールスター映画。売り出し中の清水次郎長による花会が行われる清水の町は、諸国の親分衆たちが集まり大賑わいだった。息子の名付け親である次郎長に息子を見せようとする吉良の仁吉は、兄弟分である神戸の長吉から縄張りを奪われた話を聞く。縄張りを奪ったのは、仁吉の妻お新の父である安濃徳だという。仁吉はひとりで安濃徳を訪ね、義理を尽くして頼み込んだが、安濃徳はまったく取り合ってくれない。仁吉は荒神山で安濃徳に立ち向かうが、凶弾に倒れてしまい。
When Mondonosuke, a young sword student has a bad dream about his sensei being killed in a duel, he decides to return to Edo to see if he needs help. In the 3 years since he left, he has mastered the secret sword style "Sadanami-giri", that was begun by Sir Ikkaku, who had taken Mondonosuke under his wing after he had been expelled from Master Katakura Ikkansai's Dojo.
昭和の初め。関東のある町。秋祭りの最中、大宝寺仙蔵の車が子供をはねて去った。それを聞いた千場正五郎親分はひかれた健坊の治療費を払わせようとしたが、仙蔵は、逆に子分の源太郎に命じて車の損害賠償を請求し、正五郎の賭場を荒させた。健坊の姉佳代子はそのため芸者になる決心をした。佳代子を励ましたのは刑務所帰りの御所車宗四郎だった。御所車は正五郎の子分一点喜三郎に襲われた。二人は激闘の末小川に落ち、ずぶ濡れになったが、なぜか本当の敵意が湧かなかった。その頃、仙蔵は大工場建設の仕事を得るため有力者諏訪に佳代子を取りもつ策を巡らしていた。又賭場で喜三郎が代貸の勝三と差しの勝負になった時、壷振りの源太郎の手をとめたのは御所車だった。彼はイカサマを見破った喜三郎の背を狙う拳銃に気付いたのである。帰途、二人は源太郎、辰吉一味に襲われて、喜三郎は逆に辰吉を殺してしまった。...
危機に陥った鉄丸、花代、風丸、熊丸を救ったのは孔雀の奇跡だった。捕えられた渚が孔雀老人に励まされ、熊丸に預った孔雀の羽根に祈ったためである。激流に落ちた太郎丸は、虎丸に助けられた。ちょうどそんな頃玄蕃は、山賊の竜王から桃の木城の城主左馬頭の危篤を聞き桃の木城に攻め入った。左馬頭は絶命し、菊姫は領民を戦火から救うため降伏を決意した。内報した竜王に対して生捕られた三百人の女たちが引渡されることになった。そこへ、太郎丸、虎丸、誠丸が現われ女たちを救った。降伏を決意した菊姫のもとに、孔雀老人が現われ孔雀の奇跡をみせた。それをみた菊姫は玄蕃と戦う決意をした。女たちを救った三人も菊姫に協力を誓い雲切攻略の作戦をたてることになった。雲切の偵察に出かけた誠丸は城下で渚と小百合に出会ったが、竜王の輩下に捕えられてしまった。玄蕃はこの三人を囮りに太郎丸らを捕えんと、三人...
猛炎に包まれた三人をみて皆は立ちすくんでしまった。その時、孔雀老人の言葉が空に響き渡った。その励しに鉄丸は敵中に飛びこんだ。奇跡は生れた。鉄丸の振りかざす太刀から七彩の虹が立ち猛火を鎮めた。これを見た太郎丸、虎丸らも躍りこんだ。菊姫も部下を激励して雲切勢を攻撃した。孔雀の奇跡に守られた太郎丸らの奮戦に雲切勢は敗退した。しかし太郎丸、虎丸、誠丸、熊丸、風丸、鉄丸の六勇士に、小百合、渚、花代の三人は、雲切を倒すべく孔雀の羽根が告げる西の国へ旅を続けることになった。その頃、西の国では、西国大将軍を頭とする玄蕃、竜王、渦彦らの盗賊団に荒らされ、領民は、恐怖と、飢餓に地獄の苦しみをうけていた。城主右近兵衛の館を訪れた六勇士は、討伐の協力を申し入れたが、弱気な城主は大将軍の報復を恐れてこの申し出を断った。六人はしかたなく、孔雀の羽根が飛んで行った火の山へ向った。...
松もとれぬ江戸に連続殺人。殺されたのは歌舞伎役者沢村鶴之丞と吹替え役虎松、いれも赤い矢で胸を射抜かれていた。むっつり右門は、虎松の胸にあった卍蜘蛛の刺青にカギがあると睨む。虎松殺しの現場の荒れ寺から南蛮渡来の金銀細工と下田唐人廟の護符、血のついた手拭が出てきた。一方、あばたの敬四郎は鶴之丞の娘みすずの部屋へ逃げこんだという浪人の探索に躍起。が、右門は、海猫の権十郎という労咳やみの片眼の島抜け人を鶴之丞が殺された日、乾分の伝六が見かけたということから、かの浪人を犯人でないと断定した。浪人が石川弥太郎という名の煙草入れを落していったこともわかった。また例の手拭も権十郎のものと推理された。権十郎を探せ。右門は彼が牢にいることを知った。そしてその胸には卍蜘蛛の刺青。ところが権十郎は牢破り、これを合図に第三の殺人。殺されたのは金貸しの鬼源で胸にはまたも卍蜘珠。...