大学講師の失踪に端を発し謎の殺人事件が発覚。妻の必死の捜査にも関わらず謎は深まる。「大学講師の夫の失踪新進書家の妻の懸命な調査事務局長ら学内の不審な動き火事現場に残された男女2人の焼死体…じっくり見ていくと、これらが全て「入試問題」という1点で関わり合っていることがやがてわかる。
高名な歌人与謝野晶子の次男に嫁いだ花嫁の奮戦記。【以上、文:のよりん】「歌人与謝野晶子の次男のもとに嫁いだ与謝野道子の原作『どっきり花嫁の記』を橋田壽賀子の脚本でドラマ化。主演は若尾文子。料理も裁縫も眼中になかったおてんば娘道子が、姑の晶子の前では緊張して小さな失敗を重ねていく中で、次第に姑に心を惹かれていく過程を明るくユーモラスに描く。道子の夫役には児玉清、姑の晶子役には宝生あやこと、豪華俳優陣が顔を揃えた。坂内家では、結婚適齢期の道子(若尾文子)の結婚のことを、父の有正(清水将夫)と兄の文人夫婦(梅野泰靖、長谷川裕見子)が心配していた。母を亡くした道子は、20歳になったというのに料理や裁縫はおろか行儀作法ひとつ覚えず、スポーツに興じるおてんば娘だったのだ。その道子に、歌人の与謝野晶子の次男秀との見合い話が持ち上がった。たった一度の見合いで与...
白百合観光の女社長花園ゆめみは、極東観光の大黒社長から“鹿児島の旅館薩摩荘が、契約を極東に切替えた”からそのつもりでと聞かされて、調査のため鹿児島に向った。女中志顔を装って薩摩荘を訪れたゆめみは、週刊タイムリーの記者立神修平と、時を同じくして薩摩荘に住むことになった。薩摩荘の娘咲子から、今の若主人信太郎は、亡き姉光子が東京に遺した恋人だが、自分も信太郎に想いを寄せていると聞いたゆめみは、彼が唄が好きなのにことよせて近づき、咲子との結婚をすすめた。一方、修平は、信太郎がもと新潟の場末を流していた艶歌師で、薩摩荘を乗っとろうとしているという情報を掴んで密かに探索を進めていた。しかし彼が来てからの薩摩荘の経営は面目一新の感があり、旅館業組合の理事就任を望む声も高くなっているのが不思議だった。おはら祭が近づいた頃、薩摩荘を訪れた大黒は、離れに信太郎を伴って、...
『必殺スペシャル春一番 仕事人、京都へ行く 闇討人の謎の首領!』(ひっさつスペシャルはるいちばん しごとにん、きょうとへいく やみうちにんのなぞのしゅりょう!)は、1989年3月30日の木曜日20:00 - 21:48に、ABCと松竹(京都映画撮影所、現松竹撮影所)が共同製作テレビ朝日系列で放送された時代劇。主演は藤田まこと。
必殺シリーズの長時間スペシャル第13弾である。
本作は京都を舞台とし、主水ら仕事人達が謎の多い闇討人なる闇稼業の者達と戦うというストーリーである。中村主水や鍛冶屋の政といったいつものメンバー以外にも、京都の仕事人として『新 必殺からくり人』ほか多数出演歴のある近藤正臣扮する元結の新吉などが登場する。
話そのものは京都御所の改修工事にまつわる不正と闇討人の暗躍、そして主水ら仕事人たちがその正体を暴くという筋立てであるが、...
酒匂基次と越秋穂は親友だ。秋穂は明朗な青年で母の正子のヘソクリを借りては金貸し業をする学生商人。基次は、広告代理店の重役である父をもちながら病床にある母の延子を置いて、かたくるしい上流社会の空気を持つ家庭からとびだし、盲目のマッサージ師の好子と世帯をもっていた。酒匂家では、家族会議が開かれ、基次は母の延子が生きている間だけという条件で家に帰って来た。酒匂家で静かな歓迎を受ける二人に、小さな魂が宿った。二十一歳の父が誕生するのだ。一方秋穂は美貌のクラスメート恭子と結婚を約束していた。その頃、基次の母は息をひきとった。基次は最初の契約通り、酒匂家を出てアパートに移った。やがて酒匂家には初孫が誕生した。その幸福感を味う暇もなく、基次は、赤ん坊を背負った好子が交通事故に会うという惨事に出くわした。落胆した基次を慰める家族の言葉に、新しい生活に入るとみえた基次...