少年院に送致中の原田達也(葵揚)が脱走し、少年課の氏家譲(佐野史郎)が原田を追っていると、偶然6歳の少年井沢祐基に遭遇。少年の母親叔江(中島亜梨沙)の遺体を発見する。警視庁強行犯係の樋口顕(内藤剛志)も現場に駆け付け、警察は原田が犯人ではないかとにらむが…。一方で、樋口は叔江の夫で祐基の父則之(高橋和也)の言動に違和感を抱く。アリバイの無い「空白の2時間30分」があったのだ…。自分に疑いの目が向けられていることを感じた則之は妻が結婚前に勤務していた弁護士事務所の黒崎雅夫(宅間孝行)に自身の弁護を依頼。一方、被害者の通話記録を調べると公衆電話から毎月2回ほど通話履歴が。叔江には不倫相手がいたのではとの疑惑が浮上する。
そして警察は祖父勝治の家に身を潜めていた原田の身柄を確保。しかし原田は殺しを否定。その後、荒らされた家の中から勝治の他殺死体も発...
「氷川電機」の研究員望月一郎(榎木薗郁也)の遺体が見つかる。警視庁捜査一課強行犯係の樋口顕(内藤剛志)が捜査に乗り出すと、同社の新技術が海外に流出していたことが発覚する。公安部外事一課の戸川隆明(宅麻伸)からは産業スパイを炙り出すため、捜査情報を報告するよう言われる。一方、殺された望月は同社常務の神谷伴宜(橋爪淳)の娘あかり(樋口日奈)の婚約者高野元(永田崇人)について調べていたことがわかり…!
東京赤羽のマンションで住人の前原功(土屋佑壱)が刺殺体で発見され、捜査一課強行犯係樋口顕(内藤剛志)は現場に急行する。部屋には凶器、ゴミくず、そして「77」に見える血文字のダイイングメッセージが残されていた。前原は元々モデル事務所を経営していたが、実際は女性を騙して稼ぐインチキ事務所。訴えを起こされたのを機に半年前に倒産した。第一発見者の東洋新聞社会部記者遠藤貴子(矢田亜希子)は、実情を知るため前原を取材しようとしていたとして、私的な関係を否定する。また犯行時刻に「若い女性がマンションから出てくるのを見た」との目撃証言もあり、被害女性の恨みによる犯行の線が浮上。天童隆一管理官(榎木孝明)は、女性の割り出しとダイイングメッセージの解読を急ぐよう署員に指示する。そんな折、樋口は少年事件課氏家譲(佐野史郎)から、1カ月前に前原と意外な場所で遭遇し...
過去に傷害で検挙した男の逆恨みから、妻を拉致され、目の前で殺害された警視庁捜査一課の刑事秋庭実(高橋克典)。妻が殺害された瞬間、犯人を射殺したことで、一時期、所轄へ職を外れていたが、数年後、本庁に返り咲いてからは一心に職務を全うしていた。
ある日、秋庭のもとに、かつて所轄時代に部下だった交番勤務の警官村沢克己が殺害されたとの一報が入る。秋庭を慕い、「刑事」になることを目指していた村沢の無念を晴らすため、捜査を開始した秋庭。すると村沢が非番中、独自に、ある事件の捜査をしていたことが明らかになる。
妻を殺された被害者でありながら犯人を射殺したという事実に葛藤しながら生きる秋庭。村沢殺害の捜査を進めるなかで、様々な思いを抱えながらも「刑事」という職務を全うすべく、全力で犯人を追い詰めていく―。