時は幕末。盛岡南部藩の吉村貫一郎(渡辺謙)は、藩随一の文武両道の士であった。だが身分は二人扶持の足軽同心で、一家は飢餓に襲われていた。脱藩を決意した貫一郎は、故郷を捨てて京へ上り、新選組に入隊する。近藤勇(柄本明)、土方歳三(伊原剛志)、沖田総司(金子賢)らの前で永倉新八と剣を合わせてその腕前を見せた貫一郎は剣術師範方の地位を得た。そして手当てを求めて浪人を斬りまくり、「人斬り貫一」と恐れられるが、全ては故郷で自分の帰りを待ち続ける妻のしづ(高島礼子)と子どもたちのためであった。新選組で一目置かれる存在となった貫一郎であったが、時流に翻弄された新選組は内部崩壊をはじめ、滅びへの道を進んでいく……。
写真家で映像作家の大山千賀子が、実際にあった事件にインスピレーションを得て描いたオリジナルストーリー。自殺願望を抱えた若者たちが同じ願望を共有するサイトで知り合うところから始まる物語を描く。
愛を求める孤独な10代の少女が、インターネットで「ルシアン」と名乗る理想的な男と知り合う。同じころ、ある連続殺人犯を追っていた警察は、同じ犯人が手を下したと思われる、3人目の女性の全裸遺体を発見した。遺体に暴行の痕跡はなく、犯行動機もわからないままで、捜査は難航していくが……。
「東京喰種 トーキョーグール」「るろうに剣心 最終章 The Final」「カラダ探し」など話題作に多数出演する俳優モデルの柳俊太郎が、ルシアンと名乗る男を演じて主演を務めた。そのほか大鶴義丹、菜葉菜、大島葉子らベテラン実力派も出演。
世界的な指揮者姫野剛志(村上淳)が結成したオーケストラのコンサート会場で、男性の遺体が発見された。被害者は、倉庫会社の社員小野寺悠人(藤本隆宏)。コンサートが終了した直後、何者かに非常階段から突き落とされた上、消火器で頭部を殴られ殺害されたようだった。
奇しくも姫野と幼なじみの特別捜査対策室室長桧山亘(段田安則)が来場していたこともあり、特対メンバーが急行。臨場した糸村聡(上川隆也)は小野寺のカバンの中にあった、鮮やかな和紙で作られた折り鶴が気になる。それは1枚の折り紙で折られた大小の鶴がつながった、“連鶴”だった。小野寺は、なぜこんなものを持っていたのだろうか…。
防犯カメラをチェックしたところ、小野寺は殺害される直前、ある男を見かけてあわてて姿を隠していたことが判明する。その男は、オーケストラを後援している貿易会社の会長音坂史紀(西岡德馬...