『バカヤロー!』シリーズの第二弾で、バンダイ提供、光和インターナショナル制作、松竹配給。四話オムニバス形式の作品である。
第一話「パパの立場もわかれ」
あらすじ
旅行代理店の苦情処理係岡田良介(小林稔侍)は、休日返上で仕事に打ち込んでいたため、妻と娘から不満を漏らされていた。ニューカレドニア旅行のチケットを社員優遇制度で確保し面目を回復した良介は上機嫌だったが、部長から顧客にチケットを回すよう指示されてしまう。代替地のチケットを入手しようと努力するものの夏休み期間中の航空機予約はどこも満席で、イライラは増すばかりだった……。
キャスト
小林稔侍:岡田良介
風吹ジュン:岡田夏子
高橋祐子:岡田亜矢子
橋爪功:笠松好司(岡田の上司)
第二話「こわいお客様がイヤだ」
あらすじ
深夜のコンビニエンスストアでアルバイトをしている梶木丸男(堤真一)は、常連客の...
綾瀬慎介(勝野洋)はリトル文庫〈小樽恋シリーズ〉と呼ばれる一連の少女小説の人気作家であったが、コンビを組んでいた友人の挿絵画家紀宮(ベンガル)の突然の死をきっかけに、少年期のある忌まわしい記憶から逃れるようにして訪れることのなかった小樽の地を十数年ぶりに踏んだ。そこで慎介は、はるか(石田ひかり)という彼の小説のファンの少女に出会い、彼女の案内で現在の小樽を訪ねるが、二人の行く手には影のようにつきまとう古風な服装の少年がいた。ある日、つきまとっていた少年は二人の前に現れ、佐藤弘(松田洋治)と名乗る。それは慎介の本名であった。彼は高校時代の自分自身だったのだ。弘によって慎介は、高校時代に三好遥子という少女が好きだったこと、全く売れない作家だった父統策のこと、娼婦として働いていた母のことなどを思い出し、三人は慎介の失われた過去の記憶と対峙する心の旅を...