生ワイドショーと生ドラマ、それに15分のVTRショートドラマを合体させた長時間スペシャル。大原麗子がメーンキャスターと主演女優の二役に挑戦。なお、当初は鎌田敏夫脚本のドラマも予定されていたができあがった番組では鎌田作品はない。このほか、師走の町の模様や小比類巻かほるのドキュメントも。「マニゴンバゴンタオン」はフィリピン語で「あけましておめでとう」の意。早坂暁は本作で書いた「哀しや女ずもう」を題材として1991年に『女相撲』(TBS)を発表した。星田良子の演出デビュー作。「たまたま早坂暁脚本の演出家だけが決まらずに残っていたので、星田(良子)はプロデューサーの中山(和記)に、演出をやらせてほしいと頼み込んだ。ニューヨークに出張中だった中山に、便せんで15枚にもわたる長い手紙を書いて、どうしても演出をやりたいという希望を述べた。この長文の手紙を送りつ...
『大人になるまでガマンする』(おとなになるまでガマンする)は、1986年4月11日から同年5月16日までTBS系列で毎週金曜日21:00 - 21:54(JST)に放送されたテレビドラマ。
大学生の矢崎省一(松田洋治)がアルバイトをしている、24時間営業のコンビニエンスストアに中年の男が訪ねて来た。客だとばかり思っていた省一の予想に反し、村田耕三(千葉真一)と名乗るその男は今日から働くことになっているアルバイトだと挨拶してくる。店長からは何も聞いていないし、そんなはずはないと反論する省一だったが、耕三は本部からの紹介状を持っていた。省一は渋々認めたものの、いきなりやって来た耕三のことを簡単に受け入れるつもりはない。そして店員の心得や店のルールなど、とても一度では覚えきれないようなことを矢継早にまくし立てた。省一は、働き盛りのいい年の男がやるような仕事ではないということを耕三に思い知らせたいのだった。そんなやり取りの最中、一人の美女が店に入って来る。すると、省一は一瞬のうちに表情を変え、視線はその女絹代(名取裕子)に釘づけになった。そ...
1997年度ギャラクシー賞奨励賞受賞、1998年日本民間放送連盟賞最優秀賞受賞作品。文化庁芸術祭参加作品。工事発注の裏にある談合や汚職まがいの世界を通して、現代人の孤独や夫婦の葛藤を描く。「銀行から建設会社に出向し官庁担当の営業マンになった中本正治(奥田瑛二)は、談合に象徴される既存の発注工事決定システムに挑もうとするが、汚職まがいの悪の道にはまり込もうとしている。夫の仕事への焦りや苛立ちを知りながらも、妻敦子(安田成美)は心配し懸命に止めようとする。正治の大学時代の友人平山泰之(村上弘明)は、通産省のエリート官僚だが、敦子を密かに想っている。正治は泰之を結婚以来避けたまま…。
正しい正しくない。
世の中のすべてがそう切り分けられるものならば、確実に「正しくない」と言い切れることは存在します。
総会屋の存在。談合というビジネス慣行。危機管理意識の欠落。仕事に没頭するあまり置き去りにされてしまう家庭。エトセトラ、エトセトラ。
きれいごとで解決しない「正しくない現実」があるのも、また事実。
このドラマ「本当と嘘とテキーラ」は、いざそうした現実に直面したとき自分ならどうするだろう?
と自問するきっかけとなるような作品をお送りしたい、という私たちの思いを形にしたものです。
企業不祥事の謝罪会見を"演出"し、企業の危機管理をコンサルティングする有能なビジネスマン。
しかし、自分のひとり娘が"危機に瀕している"現実に対して、何もするすべがない。
今回の物語が描くのはそんな中年サラリーマンと、その家族。
「本当のことをいうのも大変だが、...
同名の山田太一原作、NHK連続テレビ小説の映画化。
大平洋戦争も敗戦のきざしが見えはじめた昭和十九年一月、天草遠見ケ浦の漁村にも戦時の色が濃かった。土地の国民学校の校長である田宮行義の娘真紀は女学校を卒業したばかりの十八歳で郵便局に勤めているが、ひそかに幼馴じみの周一を愛していた。周一は網元村上家の長男で二十歳になったばかりだったが、たくましく一人前の漁師であった。そして周一も美しく素直な真紀を愛していた。徴兵検査で、周一は甲種合格と決まった。半年後に入営を控えて周一と真紀は愛を確めあった。周一は既に死ぬ覚悟をしているため、真紀からの結婚の申し出を拒否したものの、真紀のたっての願いにようやく決心し、行義に二人の結婚の許しを乞うた。教え子たちにつねづね「国のために死ね」と教えている行義だが、親として、娘が若くして後家になるのを知りながら結婚を許すこと...