「光と血」「オー!ファーザー」の藤井道人監督らが所属する映像プロダクション「BABEL LABEL」による、近未来を舞台にしたオムニバスムービー。2082年を舞台に、幼少期に見たVRシミュレーションの暗い未来が現実化し苦悩する男の姿を描いた「SIN」(出演:栁俊太郎、内田慈、手塚とおる/監督:志真健太郎)、2050年のクローンと人間が共生する世界で、自身がクローンの失敗作だったことを知らされる男を描く「失敗人間ヒトシジュニア」(出演:アベラヒデノブ、中村ゆりか、清水くるみ、深水元基/監督:アベラヒデノブ)、2038年のAIが医療を委ねられた世界で、AIと人間との関係性に疑問を抱く女子大生を描く「リンデンバウムダンス」(出演:SUMIRE、小川あん/監督:HAVIT ART STUDIO)の3編で構成。
あるラジオ局とそのリスナーたちが織りなす物語を描いたオムニバスムービー。東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻の学生たちが主導した企画で、監督も主に同大学で学ぶ学生たちが担当。解散を決めたバンドメンバーたちが、車中のラジオから流れてくる曲をきっかけに気持ちが変化していく様を描いた第1話「Unlucky」、銀歯でラジオの電波を受信してしまう男が銀歯をなくしたことから起こる顛末を描いた第2話「電波に生きる」、震災で雑居ビルの一室に閉じ込められてしまった韓国人の風俗嬢が、かすかに聴こえてくるラジオの音を頼りに脱出を試みる第3話「残されたモノ」、カリスマ的存在だったDJの過去が明らかになったことから、青春に終わりが訪れる女子高生たちを描いた第4話「RADIO GIRLS」、退職間近の老プロデューサーがブラジルからビッグバンドを招いて特別番組を企画し、意外な方向...
映画「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキックラブ」の製作発表会見が本日8月7日に都内で行われ、劇団ひとり、おぎやはぎ、バナナマンらが出席した。
「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキックラブ」製作発表会見の模様。既報の通り、これはバラエティ番組「ゴッドタン」(テレビ東京系)が誇る人気企画「キス我慢選手権」の映画第2弾。学園を舞台にした超能力タイムスリップもので、10月17日に公開される。主演の劇団ひとりはスポーツも勉強もできるスーパー高校生という役どころで、セクシーアイドルたちからの誘惑に抗いながら、アドリブ演技で24時間キスを我慢する。
会見では、まず最初に劇団ひとりが「第2弾をやりたいとは思っていましたが、まさかこんな早いスパンでできるとは。前回よりもはるかにスケールアップしていて、爆発の量も3~4倍...
志名坂高次「凍牌~裏レート麻雀闘牌録~」を原作にした映画「凍牌〈劇場版〉」が、5月18日よりシネマート六本木にて公開される。
主人公ケイを演じるのは前田公輝。キャストはこのほか、ケイに飼われている異国の少女アミナを茜音、ケイの最大のライバル堂嶋を市瀬秀和、ケイを操る闇の仕掛け人関を一條俊が務め、さらに東亜優、深水元基、吉沢眞人、岩田丸、本宮泰風が脇を固める。また監督および脚本は、「結び目」「nude」などを手がけた小沼雄一が担当する。
「凍牌~裏レート麻雀闘牌録~」はヤングチャンピオン(秋田書店)で連載されていた麻雀マンガ。「氷のK」の異名をとるクールな高校生が、巨額の金や人命を懸ける裏レート麻雀で危険な戦いを繰り広げる。「凍牌〈劇場版〉」はケイとアミナの絆を軸にしながら、ケイが裏レート麻雀の深い闇に飲み込まれていく姿を描く。
企画脚本も担当した斉藤監督が、宮沢賢治の童話「よだかの星」や賢治の愛した花巻まつりなどを題材に、被災地東北にエールをおくろうと製作した。花巻まつりは文禄2(1593)年、花巻開町の祖北松斎を敬い、山車(だし)をひいて花巻を練り歩いたのが始まり。
「普通の生活の中で人間は必ず再生できるということを描きたかった」という斉藤監督。「震災後は多くの人が虚無感から逃れられずにいる。人間がその虚無感から脱出するのは、決して大きなきっかけとなる出来事ではなく、日常のちょっとした後押しがあればいいのかもしれない」とみる。
この映画を手始めに「みちのおくプロジェクト」を立ち上げ、毎年、宮沢賢治や陸奥をテーマにした脚本を国内外から募集、映画化する予定だ。