OVAとして刊行されたタカラトミー(当時はタカラ)の変形合体ロボット玩具「トランスフォーマー」シリーズのアニメ作品。物語的には1989年のTVシリーズ第5作『トランスフォーマーV』の後を受ける形で製作された。
突如として悪のデストロン軍団に現れた新大帝バイオレンジャイガー。これに率いられた巨大な九大魔将軍たちが平和な惑星フェミニアを襲撃する。その結果、宇宙の勇者である正義のサイバトロン総司令官ビクトリーセイバーは惑星の大爆発の中に消えてしまう。やがて九大魔将軍の魔手はサイバトロン戦士の一大拠点=惑星Z(ゾーン)のみならず、地球へと向けられることに。そんな中、重傷のビクトリーセイバーを連れて惑星Zに新たな正義の戦士たちがやってきた、その名はダイアトラスとソニックボンバー……!
広井王子企画原案によるTVゲーム『天外魔境』シリーズの第1作、PCエンジンCD-ROM2用ソフト『天外魔境 ZIRIA』に、オリジナル設定を加えたアニメ作品。1990年に全2巻がリリースされた。ジパングの怪盗忍者自来也は、ある日美少女雪姫を助ける。なんと彼女は謎の秘宝「ヒルコ」の鍵を握る重要人物だった。ヒルコを狙う邪神齋、邪神齋を追う大蛇丸、大蛇丸にぞっこんの網手。さまざまなキャラが入り乱れ、自来也もいつしか戦いに巻き込まれていく。
監督は『美味しんぼ』などを手がけた竹内啓雄、作画監修は『ルパン三世』シリーズの大塚康生が担当。また音楽の田中公平は、今作以降、広井王子作品に欠かせない存在に。『サクラ大戦』シリーズもすべて手がけている。
少女漫画家冬木るりかによるギリシア神話を題材にしたファンタジー漫画のOVA化。時は神々の時代。大地と豊穣の女神デメテルの娘ベルセフォーネは、幼い時に出会った冥府の王ハデスと魅かれ合う。だが大神ゼウスはベルセフォーネを見初めてオリンポスに招こうとするが、ベルセフォーネはこれを拒否し、ハデスももとに嫁いだ。これが契機となって生じる神々の戦い。やがて悠久の時を経た現代。高校生天野翔は、級友の佐倉亜理沙とケンカ友達のような関係を送っていた。だが翔こそハデス、亜理沙こそベルセフォーネの転生であり、さらに彼らの周囲にはギリシアの神々の生まれ変わった者たちが……。キャラクターデザインは『キルビル』のアニメパートを担当して国際的クリエイターに昇格した中澤一登が、若き日に担当。本OVAは秋田書店の通信販売形式でのみ発売された。
3年生が抜けた後、主将のランこと遠藤蘭が率いる因幡中学野球部は、18連敗という無残な成績だった。エースの滝も去り、学校側も公式の対外試合を認めてくれなくなったが、たとえ下手でもとにかく野球をしたいというチームの熱意を汲んだ顧問秋山の努力で、野球部は地区大会に参加する。強豪光陵中を相手に、技量を超えた情熱溢れるプレーで見事勝利を飾る稲葉中野球部。だが、そのために唯一の投手剛が2回戦を前に肩を痛めてしまう。
くじらいいくこによる学園熱血教師コミック『マドンナ』をOVA化。OVA発売の時点で原作はおよそ1年半も続いていたが、このOVAの内容は刊行直前の原作のネタも極力取り入れるよう図られた。
結婚までの2~3年程度という軽い気持ちで高校教師になることを選んだ名門女子大の卒業生土門真子。だがそんな彼女が赴任した都立牛鍋工業高校の2年D組は、揃いも揃って落ちこぼればかり。いきなりズボンをおろしてくる生徒に真子はオロオロするが、彼女が反撃してきたことを機にD組の生徒の態度は一変。真子に対して一気に熱愛ムードが高まる。そんな中、しばらく登校していなかった札付きの生徒醍醐が顔を見せる。その小柄な外見に真子はおとなしいと思い込むが、すぐに彼は暴力事件を起こしてしまう。折しもラグビー部の顧問になるよう校長から頼まれていた真子は、醍醐のほかに大林たちD組の生徒を迎えて...
番組中盤には既にOVAの企画があったが、この時はローラにスポットを当てた番外編的な内容になる予定だった。しかし、打ち切りが決定すると「ムゲとの決戦を無理に放送枠内に詰め込むのではなく、後からじっくり描こう」という案が浮上。TV版の最終話はダンクーガがムゲの宇宙に突入するところで終了し、その続きがOVAとして作られた。
総集編と新規に制作されたムゲとの決戦で構成されており、総集編パートは一部の台詞が変更されている。また、必殺武器「断空剣」が初登場した。獣戦機隊の物語は、ここで一度終了する。 なお、クレジットには原画でしか表示されていないが、新規パートのメカ作画監督は大張正巳が担当している。(BD-BOX01の本人のインタビューの発言)。そのインタビューにて、ザンガイオーの他に、断空剣、ムゲ魔宮、ムゲの霊波砲のデザインをしたと語っている。
また、ザンガイ...
古代ギリシャの作家イソップ(アイソーポス)がまとめた、世界三大童話の一つ『イソップ童話』の劇場アニメ化。主人公は原作者のイメージを投影した、イソップ少年が担当する。イタズラ好きの子供イソップは「狼が来た」と嘘をついては村人が驚くのを楽しんでいた。だがある日、本当に狼が来襲。救いを求めても信じてもらえないイソップは、狼に追われて深い穴の底に落下する。なんとそこは、動物たちの国だった!製作は東映動画(現東映アニメーション)で、有名なイソップ童話の中の8編を大胆な脚色のもとに再構成した筋立て。原作者自身の少年版が主人公を務める趣向は、1968年の東映動画の長編作品『アンデルセン物語』にも似ている。監督は、明治製菓のCMで人気キャラクターカールおじさんを創造した、アニメ作家のひこねのりおが担当。