深夜、人気のない飲み屋街にあるスナックでママが殺害された。鮮血が飛び散った札束を握り締めて逃げる男が一人。その一週間後、二渡真治(上川隆也)は、元刑事部長尾坂部道夫(伊東四朗)が入院している病室にいた。胆石で入院していたのだ。その席で、尾坂部は二渡にある頼みごとをする。それは、「一の会」という退職した刑事たちの集まりの幹事を自分の代わりにやって欲しい、ということなのだ。それは現場の刑事という経験がない二渡にはあまりに荷が重い仕事であった。二渡は親友で同期の前島泰雄(清水宏次朗)に頼んだ方が良いのではと言うが、スナックママ殺人事件で忙しいので、どうしても二渡に頼みたいと言うのだ。尾坂部は、現場経験がないからこそ、そしてある思惑があって、二渡に頼もうとしたのであった。その思惑とは、二渡と前島がある刑事の退職を巡って喧嘩の真っ最中、口も聞いていないと言う...
TVドラマやコミックなどのメディアミックスを展開させる大型プロジェクト『HiGH&LOW』の劇場版第2弾。SWORD地区でチーム“ムゲン“と並び最強と称された“雨宮兄弟“を中心に物語が展開し、突如姿を消した長男の行方と、隠されていた兄弟の秘密が明かされていく。シリーズ初登場となる3兄弟の長男雨宮尊龍を斎藤工が演じる。雨宮3兄弟は両親を亡くして以来、支え合って生きてきた。しかし1年前に突如、長男の尊龍が姿を消してしまい、残された弟の雅貴、広斗は兄を探し続けていた。そんな時、両親の命日に参拝に訪れた雅貴と広斗の前に、尊龍の行方の手がかりを知る人物が現れる。
深夜、漆黒の闇を一台のトラックが走り抜けて行く。両側をがけに囲まれた一本道。その遠くに広がる町の明かり。トラックはどこまでも真っ直ぐ続く道を町へ向かって走っている 。不意にトラックが停車し、荷台にヒッチハイクの男城田が乗り込んできた。荷物があるからと言われた割には余裕のある荷台に安堵する城田(城島 茂)。シャドウボクシングを始めた城田に運転手藤山(近江谷太朗)は呆れたように荷台のドアを閉める。その瞬間、エンジンがかかる。あまりの速さに驚く城田。「なんか思ったより快適そうじゃん、カカト落としもできるし…つか、何で黙ってんの?」城田は連れの男湯本(正名僕蔵)に問いかける。二人は、共通の友人である中野(木下政治)と共に釣りに出かけた。しかし中野は二人を置き去りにして帰ってしまった。だからこうしてヒッチハイクするハメになったのだ。運転席と荷台の間には小...