『代議士の妻たちII』のタイトルで前作と同じくTBS系列「月曜21時枠」で1989年1月9日から同年3月20日まで放映。主演は渡瀬恒彦、賀来千香子。放送初回は昭和天皇崩御直後だったため全編スポンサー自粛で放映された。民放の連続ドラマで元号が平成に変わってから最初に放映された作品でもある。
パート2は、妻から夫の代議士にストーリーのウエイトが変わり、よりドラマチックな内容となり、前シリーズを凌ぐ高視聴率を獲得した。特にハイジャック事件を盛り込んだ第7回、第8回は視聴率が20%に迫り、フジテレビ月9ドラマ『君の瞳に恋してる』(中山美穂主演)を視聴率で凌ぐ勢いを見せた。アメリカのメディアも注目し、日本の政治ドラマの成功作として、ウォールストリートジャーナル紙が大きく取り上げた。
亡き父との思い出の地である長野へ向かった公認会計士の麗子(真野あずさ)と相棒の大次郎(船越英一郎)。二人はワサビ園を経営する父の旧友、椎名(河原崎建三)を訪ね、椎名の息子の公平(尾崎右宗)がワサビ園を担保にレストランの開業を計画していることを知る。そんな中、椎名をたびたび訪ねていた経営コンサルタントが死体で発見され、指名手配された椎名が行方不明になる。
地を転々としている警察署長風間昭平(北大路欣也)。内部ではさすらい署長と陰口を叩かれているが、本人は現状に満足している。
今回、署長が急逝してしまった宮城県松島署へ赴任することに。風間が着任するとすぐに変死体発見の一報が入る。早速、自ら現場の森林へ向かう風間。到着すると松島署の杉浦政吉(螢雪次朗)、七緒美咲(木内晶子)らがいた。現場で血の付着した石が見つかった事から、頭部殴打による殺人と断定。そして、風間は被害者の左の靴底が汚れていないことに気づく。殺されたのはケアワーカーの庄司和也(辞本直樹)と判明するが、捜査は県警本部主導となり所轄は待機するように指示されてしまう。庄司と小学校の同級生だった七緒は、何も出来ずに歯がゆいと風間に話し、他の松島署刑事たちも七尾と同じ気持ちだった。すると風間は地元をよく知る利点を生かし、松島署独自で真相を追うことを...
長野県警のベテラン刑事伊原泰三(小林稔侍)は、三年ぶりに居所が判明した行方不明中の一人息子優(山本隆司)のもとを訪れようと、休暇をとって一人上京する。実は、優と音信不通になったのは、進路のことで泰三と優が大喧嘩をしたのが原因だった。優は将来、映画制作の道に進むことを希望していた。だが泰三がそれを認めなかったために、優は反発して大学を中退。行方をくらませてしまったのだ。優の勝手な行動を許せずにいた泰三であったが、妻の千鶴(松原智恵子)に諌められ、今回、東京へと向かうことを決意したのだった。優の住所を記したメモを片手に大きなマンションを訪れる泰三。だが、優が住んでいると思われた部屋には、今井晴子と名乗る女性(伊藤かずえ)と幼い女の子が暮らしており、優は再び姿を消していた。仕方なく泰三は管理人の笠原保(大浦龍宇一)に息子のことを尋ねてみる。すると晴子が...
麻生ゆき(片平なぎさ)は、変装しての潜入捜査を得意とする警視庁特別捜査班の刑事。ゆきは、ストーカーにつきまとわれているフライトアテンダントの若村ひとみ(竹山メリー)の護衛をすることに。ホテルでの結婚式の当日、ゆきはひとみの代わりに花嫁姿となって見事ストーカーを逮捕する。ところが、当のひとみはホテルの屋上から転落死してしまう。ひとみは、死の直前、婚約者の携帯に『あなたと結婚する資格はありません』との、一見自殺とも取れるメールを送っていた。さらに検視の結果、ひとみは覚醒剤の常習者だったことが判明する。そんな中、ひとみと同じ航空会社に勤めていた木村貴子(須之内美帆子)というフライトアテンダントが3カ月前、電車に飛び込んで自殺していたことが分かり。
将軍の姫君の嫁ぎ先問題に頭を悩ます老中松平定信(杉本哲太)。大奥で絶大な権力を誇る御年寄大曽根(友近)に厳しく問い詰められ、さすがの定信も言い返すことができない。折から江戸では麻疹が流行し、庶民は高い薬代に一苦労。その薬もいかがわしいまがい物が出回っているらしく、庶民に質素倹約を奨励する定信への風当たりも強くなっていた。
そんな中、定信が何者かに襲われた。留守居役桧垣(武田真治)の活躍でなんとか切り抜けたものの、警護すべき大番士の村西(木本武宏)らは恐れるばかりで全く役に立たない。怒りを露わにした定信は火付盗賊改長谷川平蔵(榎木孝明)に大番士らを鍛え直すように指示。平蔵はその指南役を半兵衛(水谷豊)に依頼する。自分は隠居した身、やめた者がみだりに口を出すのも、という半兵衛だが、平蔵の依頼に悪い気はしない。勝谷(岸部一徳)と奈津(檀れい)にも背...