関東大震災の直後。帝大学生古川は、累々たる瓦磔の中に上野五重塔の雄姿を見て、祖先が残した耐震技術の偉大さを知った。それから四十年、その時の感動は、古川東大教授を、耐震建築の世界的権威にまで育てあげていた。鹿島建設会長は、日本の都市問題解決が超高層ビルの建設以外にないと信じ、彼に生涯の夢を託した。古川は佐伯構造設計課長らと共に、柔構造超高層ビルの設計にとりかかった。そして、世界に先がけH型鋼を採用、風洞、耐火等数々の実験を行なった。公開実験は成功、活動の主体は設計部門を離れて江尻、松本らの率いる現場建設部門へ移った。鉄骨組立ては台風シーズン前までに完了しなければならない。タワークレーンを操縦するオペレーターの島村もトビ職の小森も誇りをもって、仕事に挑んだ。ある日、出稼作業員の星野がナットを何気なく投げ捨てた。しかし、それは爆発音とともにトラックに大穴...
石坂洋次郎的同名小说第三次电影化,电影描绘了复杂的家庭构成的家,由于新加入的家庭教师而打乱了生活波纹的青春电影。
ゆるやかな坂道を女子大生の倉本たか子が、眩しい陽光に照らされて上って行く。田代家の娘くみ子の家庭教師になったたか子は、明るく素直で、かつ教養ある清潔さが好感を呼んだ。くみ子は、幼児時代の怪我がもとで軽く足を引きずっているが、明るい性格である。兄の雄吉は、医者の卵で頭も良いのだがエゴイスト、弟の信次は、画家志望で自由奔放な言動で、青春を謳歌している。ある日、信次は、父、玉吉に自分の本当の母親がどこにいるのか聞いた。信次が全てを見抜いているのを知った玉吉は、柳橋の芸者との間にできた子供だと告白した。たか子はくみ子に誘われて、強烈なロックの流れる店に入った。そして、くみ子が夢中になっている歌手が、自分のアパートの隣りに住んでいる高木トミの息子...
岸贤一郎、志贺英二和小林大三,这三个在缅甸前线互相救命的战友,在挤满遣返人员的品川站月台上分道扬镳,约定五年后再次相见,至今已过去五年。 尼古渊大藏是一名筑路工人,他是一个穷光蛋,一辈子没做过什么坏事,把仅有的一点钱都存起来等着团圆,但他却因为饥饿而倒下了。 曾救过大藏的组长源先生知道发生了什么事,为了不使他在五年来的第一次见面时感到尴尬,他向朋友们募捐,大藏被朋友们的感激之情感动得流下了眼泪。 英二现在是一名击剑手,受萩山氏之邀,以30万日元的价格将他的赢利送给他的对手村山。 他拒绝了,但当他看到他的爱妻田野苍白的脸时,他受到了诱惑,她患有肺部疾病,正在流血。 健一郎的妹妹玛丽是他唯一可以依靠的人,但她已经成为一个叫筱田的男人的情妇,而健一郎因为抢劫筱田的地方而被警察追捕。 在重逢的那一天,只有大藏在东京车站的指定地点等待她。 他们三人之间承诺的重...
女流作家小森安江の家は夫の文吉、三十娘の音枝、二十三歳の冬太郎、七ツの夏樹の五人暮し。それに小豆島の家を出奔して来た遠縁の娘浜子がいる。桃の節句も近いある日、安江の義兄鷲兵六が、妻のおせいに出て行けと言われたと言って訪ねて来た。兵六は六十を越しているが、お人好しで身なりも粗末。三十年前、この兵六が新婚早々の文吉と安江のところへ「取引先の子だが、母親が死んだので貰ってくれ」と、抱えて来た産後間もない赤ん坊が音枝である。音枝が小学校に入る年、安江の妹小はぎは、生れて間もない男の子を残して死んだが、行先を案じた安江はその子を預った。これが今の冬太郎である。夏樹は、戦時中に安江達が仲人した夫婦の子供で、夫婦が肺病で寝込んでいるのを見兼て引取った子であった。--兵六が帰って数日後、兵六の紹介だといって斎木進という十七、八の少年が転がり込んで来た。兵六に権利金を...