左近太郎(古谷一行)に警視庁浅草分室への転任が決まり、相棒の山口かおり(木の実ナナ)ともお別れ。新天地での左近の初仕事は、会社社長相川殺しの捜査だ。容疑者に共同経営者岩木(本田博太郎)が浮かんだ。だが犯行時刻に岩木は店にいたと、六本木クラブのチーママ由美子が証言。左近は旅行中の由美子を追って那須温泉へ。すると那須にかおりが現れた。かおりも浅草勤務を命じられたのだ。
巧妙に仕組まれた連続殺人事件のアリバイ工作に、敏腕検事が挑戦する。あるスナックで、水戸大悟(志賀圭二郎)という雑誌記者が、毒入りコーヒーを飲んで死んだ。他殺の疑いもあり、東京地検の検事千草泰輔(片岡孝夫)が、捜査に乗り出す。カギは、死の直前に口にした「青鴉(あおからす)」ということば。
大手拓次の詩の一節だ。折も折、出版社に勤める吉野奈穂子(林寛子)という女が訪ねてくる。千草の大学時代の友人で、文芸評論家の真木英介(船戸順)が、長野県小諸で行方不明になったという。大手拓次論を執筆の最中だった。さっそく、千草と奈穂子は小諸へ。手がかりを握る森田香世(浅茅陽子)に会って驚いた。千草がなじみのクラブのママではないか。
北陸の女豹と恐れられる藤城組組長、藤城真紀(夏樹陽子)が、若頭、赤津(本田博太郎)を伴い関東に現れる。組の金を持ち逃げした姪の奈津美(神崎恵)を追ってきたのだという。砂組組長代行、神林仁(竹内力)と同理事長、八崎義郎(榊原利彦)は関東一円会の命を受け、その手助けをすることになる。捜索の進む中、赤津の過剰なまでの暴力的な行動に仁は怒り、緊張関係が高まっていく。そして事件の裏にある、北陸の関東進出の目論見が明らかになっていく。
十和田湖周辺で起きる連続殺人事件の秘密は!?
恵子、智美、由紀の3人は旅行先で夏江という女性が、不審な男に追いかけられ逃げているのを目撃する。その後、智美も夏江を追いかけていた笹島に襲われるが通りかかりの人に助けられる。翌日、3人は笹島の撲殺体を発見。続いて夏江の死体も。しかし、恵子は、その死体が夏江とは似ているが別人だということに気付く。