昭和の初め。関東のある町。秋祭りの最中、大宝寺仙蔵の車が子供をはねて去った。それを聞いた千場正五郎親分はひかれた健坊の治療費を払わせようとしたが、仙蔵は、逆に子分の源太郎に命じて車の損害賠償を請求し、正五郎の賭場を荒させた。健坊の姉佳代子はそのため芸者になる決心をした。佳代子を励ましたのは刑務所帰りの御所車宗四郎だった。御所車は正五郎の子分一点喜三郎に襲われた。二人は激闘の末小川に落ち、ずぶ濡れになったが、なぜか本当の敵意が湧かなかった。その頃、仙蔵は大工場建設の仕事を得るため有力者諏訪に佳代子を取りもつ策を巡らしていた。又賭場で喜三郎が代貸の勝三と差しの勝負になった時、壷振りの源太郎の手をとめたのは御所車だった。彼はイカサマを見破った喜三郎の背を狙う拳銃に気付いたのである。帰途、二人は源太郎、辰吉一味に襲われて、喜三郎は逆に辰吉を殺してしまった。...
Directed by another old master of chanbara almost exclusively of the jidai-geki samurai variety. In 1969, these kinds of films were on the wane. Many good directors were finding themselves high-and-dry, even when it came to bread-and-butter assignments. Uchikawa found most of his later work in TV as his movie career faded.
脱線転覆の予告!新幹線の轟音が消える日- 一つの鋭利な頭脳が巨大な組織に挑戦した!緊迫の10日間を描くサスペンス超大作!
巨匠、増村保造監督が描いた超一級の社会派サスペンス!「新幹線大爆破」の陰に隠れた、幻の傑作がついに初DVD化!!
当時社会問題となっていた新幹線騒音公害を題材とし、日本推理作家協会賞を受賞した清水一行の原作を、巨匠増村保造監督が完全映画化した傑作サスペンス。「大空港」「タワーリングインフェルノ」「サブウェイパニック」等々洋画のパニック映画全盛時代に作られた和製パニック映画の最高傑作のひとつである。同時期に東映がまったく同じ題材の「新幹線大爆破」を公開したため東宝vs東映の興行対決としても話題となった。その「新幹線大爆破」が本作より2ヶ月早く封切られ、エンターテイメント性を重視した派手なアクション娯楽作であったため、陰に隠れてし...
兇器のように強靭な肉体を持つ西神勇次は、通称シニガミと呼ばれ恐れられていた。二年前、傷害事件で刑務所にぶちこまれ、いま、やっと仮釈放で出所した。この勇次を出迎えたのは、意外にも初対面の直と名のる青年だった。直は自ら裕福な家を出て、マリファナの密売に手を出していたが、最近取り引で失敗し、時価三千万円のマリファナと相棒の修平を強奪されてしまった。勇次に近づいたのは、彼の野獣のような力がマリファナと修平を取り戻すために必要だったからだ。こうして勇次のもとの恋人笑子と、直のトリオが出き上った。勇次と直の捜査の結果、友愛互助会と、サソリと異名をとる殺し屋の姿が浮び上って来た。サソリの忠告を無視して動き回る勇次たちのもとには修平の服をまとった血にまみれたマネキン人形が届けられた。もはや修平の死は間違いなかった。勇次たちと友愛互助会との抗争は激しくエスカレートして...
高校三年の葉山光夫は、同級生の安田明と二人きりの気ままな旅行を秘かに計画していた。修学旅行の日をその日にあて、伊豆半島を一周しようというのだ。だが、ふとしたことからこの計画がクラス委員の宗方紀子に知れてしまい、旅行は三人で行くことになった。ところが当日明に急用ができ旅に行けなくなってしまった。気まずい思いの二人を乗せて汽車は走りだした。こうして二人だけの冒険旅行が始った。湯ケ島では人の好い老夫婦に会い、紀子は自分たちの旅行が、美しい想い出を残すことを誓った。が、ある日二人は喧嘩をして離ればなれになってしまった。そんな紀子に不良青年四人が突然襲いかかってきた。後からかけつけた光夫も、彼等の暴力の前には無力だった。そんな光夫と紀子を助けたのは、猟師の元三であった。元三は、負傷した光夫を手厚く看病し、家族ぐるみで二人を歓待した。が、その夜、元三の妻智江と一...