西村寿行の同名小説を、アクション作品に定評のある丸山昇一が脚色し、数多くのテレビドラマを手がけてきた長谷部安春が監督した、角川映画テイストあふれるアクションサスペンス。しばたはつみによる主題歌もヒットした。 警視庁捜査一課の仁科草介はマンションの自室で襲われ失神。気がつくと、自分の銃で撃ち殺された男の死体が転がっていた。仁科は新聞記者の蜂島らの協力を得て、大物政治家の中臣晴義と日本ウラニウム鉱社社長の平井剛一が、戦時中に五千キロの金塊を積んだまま墜落した爆撃機を探していることを知る。中臣と平井は金塊をめぐり対立しており、仁科はその争いに巻き込まれ罠にはめられていたのだ。爆撃機の搭乗員たちは、仁科の生家で一夜を過ごしており、金塊の処分についてもそこで話していたというのだが…。
東京で廃品回収を営む三上健次の所に、健次の甥であるシコベエこと三上彦兵衛がやって来た。感情が高まった時や怒ったり、悲しんだり、驚いた時に「カチョーラ、カチョーラ」と唱えると透明人間になれる特殊な能力(詳細は不明)を持つシコベエは、そんな自分を理解してくれる友達を探すため に上京してきたのだった。やがて、「オヤブン」「ジロタン」「トノサマ」「アネゴ」といった友達ができると、シコベエは透明人間になって珍騒動を巻き起こしたり、友達や部長刑事井原与之助と共に怪しい事件を解決したりする。
「透明人間」をモチーフにした特撮ファンタジーで、これに主人公シコベエをはじめとする子供たちがさまざまな事件を解決していくという、「少年探偵団」的な要素も含まれている。
1969年に制作されたが、諸事情により1年遅れて放送された。当時はテレビがカラーへの移行期であり、テレビ...