男女3人の渦巻く愛と憎悪を描いたドラマ『愛と復讐の海』の姉妹編。同じ病院に勤務する医師と看護婦の二人は愛し合い結婚を約束するのだが、その医師に惹かれている病院長の娘は親の力を使い、看護婦に興味のある病院長の息子は力ずくで二人の仲を引き裂こうとする。そしてそれぞれに苦しむ4人の運命は…。渋沢病院の看護婦杉原志津(黒木瞳)は、同じ病院に勤める医師高木敏彦(石田純一)からプロポーズを受けた。二人はお互いに愛し合う仲で、もちろん志津は嬉しかったが、それと同時に不安がよぎる。それは病院の院長令嬢智恵(岡本舞)も敏彦に思いを寄せていたからだった。さらに智恵の母泰枝(野際陽子)も智恵と敏彦を結婚させ、敏彦に病院を支えていって欲しいと考えていた。それというのも後継者である息子の新一(宅麻伸)が、モトクロスに夢中で、医師としての本業をおろそかにしている有様だっ...
延宝八年、春。四代将軍家綱は、体が弱く世継ぎもいなかった。江戸幕府の大老酒井雅楽頭忠清は、時期将軍候補として家綱の次弟綱重を擁立。大半の賛同は得たものの、尾張当主徳川光友だけは異を唱える。将軍位継承の権利は御三家にもあるというのがその理由だった。家綱に変わって独裁政治を敷く酒井には反感を持つ者も多い。三代将軍家光の血を引く館林当主綱吉もそのひとり。そんな中、堀田備中守正俊に綱重出迎えの大命が下った。だが江戸への帰還中、綱重は何者かに殺されてしまう。そこで先代家光の側室桂昌院は実子の綱吉を五代将軍にと願うが、酒井は強硬に異議を唱える。桂昌院は酒井とは最早戦うしかないと決心し、堀田に助力を求めた。だが家綱は死に、時期将軍には甲府綱豊にと遺言を残す。その報せを聞いた桂昌院は、酒井の謀略だと確信していた。そして老中稲葉美濃守の手元へ家綱直筆の...
悲痛な恋! 異常なスリル!
若き情熱は命限りと燃え上がる!
加納清司は、父義次の友人、自由政治社社長の花田重造の世話で、花田の会社の記者になった。
雑誌記者としての有能さが買われ、花田の一人娘いずみとの結婚話も持ち上がっていた。
しかし清司の心は重かった。
一つは、雑誌の編集方針が極端に右に傾いていること。もう一つは、近代娘のいずみをどうしても心から愛することができないこと。
しかしもっと大きい原因は、ただ一人の肉親、父の義次が行方不明になっていることだった……。
【映像特典】1.劇場予告編 2.フォトギャラリー
監督:増村保造 原作:川内康範 脚本:川内康範、下村菊雄
出演:藤巻 潤、大山健二、江波杏子
1961年/本編93分/モノクロ/日本語Dolby Digital モノラル/16:9(スコープサイズ)